この記事では、「平易」と「簡易」の違いを分かりやすく説明していきます。
「平易」とは?
理解しやすいこと、わかりやすいこと、またそのさまです。
理解がたやすいことで、手順がやりやすいという意味ではありません。
読書のことで説明をします。
本にもいろいろなものがあり、難しい言葉で書かれているものもあれば、絵本のような簡単な言葉で書かれているものもあります。
難しい言葉で書かれていると、ある単語を理解するだけでも大変です。
「うーん」と考えてしまい、なかなか読み進めることができません。
絵本の場合は小さな子どもでも理解できるように、普段使うわかりやすい言葉が使われています。
大人なら理解するのは難しくないです。
「うーん」と考えずに文章を理解することができるでしょう。
絵本のようなものは「平易な本」ということができます。
「平易」の使い方
わかりやすいことや、そのさまという意味で使用をします。
文章や言葉遣いなどについていう場合が多いです。
会話よりも文章で使われています。
「簡易」とは?
手間がかからないこと、またそのさまです。
その動作などをするのに、時間や作業の工程があまりかからないことを意味します。
血液検査をすると体の状態を把握することができます。
病院で受ける注射針1本分くらいの採血をして行われる検査では、総コレステレロール、HDL-コレステロール、LDL-コレステロール、尿酸、HbA1c、白血球数など、数多くの項目を調べることができます。
たくさんの項目を調べられることはメリットですが、うまく針を血管に刺して、ある程度の量の血液を採取しなければならならず、手間がかかることがデメリットです。
指に針を刺して少量の血液を採取して行う検査もあります。
この検査は注射器を使って行われる検査よりも、調べることができる項目が少ないです。
また、指に針を刺すだけなので、手間がかかりません。
この検査は「簡易検査」といいます。
「簡易」の使い方
その動作をするのに時間や工程があまりかからないという意味で使用をします。
動作について使うことが多いです。
「平易」と「簡易」の違い
「平易」はやさしいという意味です。
文章や言葉遣いなどがやさしくて、理解をしやすいことをいいます。
「簡易」は手間がかからないことです。
包装するのに手間がかからない、本格的ではないちょっと眠るだけの宿泊などのことをいいます。
「平易」の例文
・『平易な言葉を使って説明する』
・『平易に解説してください』
・『なるべく平易にしてください』
・『平易にするように心がける』
「簡易」の例文
・『簡易ライトを灯す』
・『簡易ポンチョを着用する』
・『簡易テストを受ける』
・『簡易包装をしています』
まとめ
「易」という漢字を使用している点が似ていますが、一方は理解をしやすいこと、もう一方は手間がかからないことで、それぞれの言葉の意味は異なります。