この記事では、「並列」と「列挙」の違いを分かりやすく説明していきます。
「並列」とは?
「並列」は、対象となる物を並べることで、この時、列をなすように並べることが「並列」です。
例えば、電池であれば、「並列」は横並びや縦並びに列をなすことで、列は、一列以上であれば、成立します。
ただ、電池の場合、列の個数が増えれば、直列という言葉にも置き換わるので注意が必要です。
「列挙」とは?
「列挙」は、「並列」と同じ意味があり、列をなすよう並べることで、一列以上あれば、成立しますが、それと同時に数を丁寧に一つずつ数えるという意味もあります。
逆に、「並列」は、物の数を一つずつ数えるのではなく、列というグループで数えますので、一つ一つ丁寧に数える場合、「列挙」です。
「並列」と「列挙」の違い
「並列」と「列挙」の違いは、数を数える方法だと仮定した場合分かりやすく、「並列」は、列というグループを一つの塊と称して数を数えますが、「列挙」は、グループという考えがあっても、一つ一つを丁寧に数えます。
よって両者の違いは、数を数える際の言い方であるとした場合、グループで数を一つの塊とするか、一つ一つ丁寧に数を数えるかです。
「並列」の例文
・『並列処理を行う』
この例は、コンピューターの処理の考え方で、複数の処理すべく内容を、列になっている、別々のコンピューターのチップが判断して個別に処理をするというやり方です。
この方式は、利点においては、一個一個しか命令を実行できないコンピューターと比較した場合、複数を処理できるので処理速度が速まります。
ただ、この方式は、コンピューターの仕組みが列をなしたコンピューターで構成されている必要性があり、実際には、複数の命令を出してから後で答え合わせをしますので、最終的には、「並列」という処理ではないです。
何故なら、答え合わせをするコンピューターの仕組みは、たった一つの仕組みが答え合わせをするので、答え合わせをする物も複数用意しないと、「並列」にはなりません。
無論、最近のコンピューターはその答え合わせをする部分も複数織、「並列化」されています。
「列挙」の例文
・『問題点を一つずつ列挙する』
この例は問題点を一つずつ上げていくという意味です。
「列挙」は一つずつ数えるという意味があり、この例は、問題を一つずつ数えるという意味になります。
まとめ
「並列」については、列をなすという意味で乾電池の「並列つなぎ」などで多くの方は理解をしているでしょう。
その上で、「列挙」とは?ですが、「列挙」も「並列」と同じ意味ですが、異なる点は、一つずつ数えるという意味があり、列を一つずつ数えることという意味で使用します。
逆に、「並列」は、並んでいる人物たちは数えず、並んでいる行列の本数を2列3列という具合に数えますので細かい数字については、「列挙」という言葉を使用して一つずつ数えていると文章で表現するのが良いでしょう。
ちなみに、「並列」の列の方向ですが、列の方向はどうでもよく、縦であろうと横だろうと列ですので、並び方は追究していません。
教科書はあくまで、横に並べた方が理解しやすいというだけで横に電池を並べているだけで縦のケースもあります。
ただ、電池の場合、横に何列も電池を繋げると直列という言葉に置き換わり、縦においても同様に直列に置き換わるので、問題をややこしくしている部分はここにあります。