「愛敬」と「敬愛」の違いとは?分かりやすく解釈

「愛敬」と「敬愛」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「愛敬」「敬愛」の違いを分かりやすく説明していきます。

「愛敬」とは?

「愛敬」とは?

「愛敬」は、かわいらしさを前面に押し出すと解釈し、つまり愛されることを意味します。

「愛嬌」という言葉がありますが、この「愛敬」がもととなった言葉で、「愛嬌」はかわいらしさだけしか注目されませんが、「愛敬」はかわいらしさと人に愛され尊敬もされるという両方が成り立って初めて成立する言葉です。

「敬愛」とは?

「敬愛」とは?

「敬愛」は、他人から尊敬を受けることで別に愛されることではないです。

よって、本当は嫌いなんですが、一応尊敬を寄せておいた方がよいのではないかという場合、「敬愛」という言葉を用いて一応尊敬だけしていますと態度で示すのがこの言葉になります。

ただ、本当は嫌いだけどとりあえず尊敬だけは示すということを口にしない限り、恐らく対象には好意を寄せていないことはおそらくバレないと思われます。

「愛敬」と「敬愛」の違い

「愛敬」と「敬愛」の違い

両者の違いは愛されているが、尊敬だけされているかです。

「愛敬」は、愛されたうえで尊敬を浴びることにあり、こちらの方が意味においてはかわいらしいうえで尊敬を浴びるものになり、「敬愛」は単に尊敬だけを受けることを意味するのです。

「愛敬」の例文

「愛敬」の例文

・『彼女に対しては愛敬の意を示さずには得ない』
この例は、彼女は可愛らしいうえで愛されており、尊敬の意を示さずには得られないというものです。

こういった人物は、アイドルに多く、アイドルは可愛らしさを売りにしつつ、愛される存在であり、尊敬の目を向けられる対象になります。

よって、彼女とはアイドルのことであると推測できます。

「敬愛」の例文

「敬愛」の例文

・『敬愛する先生にプレゼントを皆で用意した』
この例は、別に好きでもないのですが、一応尊敬という形で皆さんで先生と呼ばれる方に対してプレゼントを用意したというもので、主観を含めて対象となる人物のことはあまり好きではないが一応尊敬という形であれば、相手側も喜ぶだろうと思いプレゼントを用意したという例です。

「敬愛」は、別に対象のことを尊敬する意志さえ見せれば成立するので態度で示せばそれで良しとなります。

まとめ

まとめ

「愛敬」については、これは態度で示すことも重要ですが、原則が対象となるものがかわいいと見えるかどうかで、かつ愛されているかが重要で嫌いだというものが存在すれば、残念ながら不成立になり、アイドルにおいてもだれもが愛する人物で可愛らしいと思えないとなりません。

「敬愛」は別にかわいいと思わない点と、愛されている必要性がないのでとても気が楽で、言い方を悪く言いますと点数稼ぎで使用することができる言葉です。

つまり、嫌いな人物なんですが、権力者であり、その人物から好感を持たれるよう尊敬しているという部分だけを前面に出せば、点数稼ぎができるのが、この「敬愛」という言葉になります。

よって「敬愛」のほうが汎用性が高く、自己の点数稼ぎに使うことができるのです。