この記事では、「けしかける」と「そそのかす」の違いを分かりやすく説明していきます。
「けしかける」とは?
「けしかける」は「嗾ける」と書き、意味は以下の通りです。
1つ目は「他の人や動物を勢いづけて相手を攻撃させる」という意味で、自分以外の人や動物を刺激して相手を攻撃する様に仕向けることです。
2つ目は「相手をおだてて自分の思い通りにさせる」という意味で、相手をほめたりなだめたり、叱咤激励したりして、自分の思う様に動かすことです。
3つ目は「相手の感情を高ぶらせて行動を起こさせる」という意味で、相手の自尊心を刺激して感情的にさせて、自発的に行動させる様に仕向けることです。
上記に共通するのは「他人を刺激して行動させる」という意味です。
「けしかける」の使い方
「けしかける」は「他の人や動物を勢いづけて相手を攻撃させる」「相手をおだてて自分の思い通りにさせる」「相手の感情を高ぶらせて行動を起こさせる」という意味で使われます。
動詞として「けしかける・けしかけた」と使われたり、副詞として「けしかけて襲わせる」などと使われます。
基本的に、他の人や動物を刺激したり勢いづけたりして、自分の思い通りに行動させることに使われる言葉です。
「そそのかす」とは?
「そそのかす」の意味は以下の通りです。
1つ目は「あれこれ良いことを言ってその気になる様に仕向ける」という意味で、相手にとって都合の良いことばかりを並べ立ててその気にさせることです。
2つ目は「おだてて悪いことに誘い入れる」という意味で、相手を褒めたり持ち上げたりして、悪い企みに引き込むことです。
3つ目は「早くする様にしきりと勧める」という意味で、あることをする様に急き立てることです。
上記に共通するのは「良くないことでその気にさせる」という意味です。
「そそのかす」の使い方
「そそのかす」は「あれこれ良いことを言ってその気になる様に仕向ける」「おだてて悪いことに誘い入れる」「早くする様にしきりと勧める」という意味で使われます。
動詞として「そそのかす・そそのかした」と使われたり、副詞として「そそのかして悪事に引き込む」などと使われます。
基本的に、良くないことに関して、相手にあれこれと勧めてその気にさせることに使われる言葉です。
「けしかける」と「そそのかす」の違い
「けしかける」は「他の人や動物を刺激したり勢いづけたりして、自分の思い通りに行動させること」という意味です。
「そそのかす」は「良くないことに関して、相手にあれこれと勧めてその気にさせること」という意味です。
「けしかける」の例文
・『飼い主が子供に犬をけしかける』
・『彼にけしかけられて思わずケンカする』
・『友達にけしかけられてオーディションに応募する』
・『周囲にけしかけられて一気飲みする』
「そそのかす」の例文
・『恋人にそそのかされて借金を繰り返す』
・『友人にそそのかされてマルチ商法にハマる』
・『スィーツが私をそそのかす』
・『彼は真面目なのでそそのかしても応じない』
まとめ
今回は「けしかける」と「そそのかす」について紹介しました。
「けしかける」は「刺激して行動させる」、「そそのかす」は「その気にさせて悪事に誘う」と覚えておきましょう。