いじめ、虐待、非行、少年犯罪など、子供が関係する問題は以前にもまして多くなっています。
これらの問題は、ほとんどの場合は、本人だけではなく、親を含む家庭環境や友達、学校生活、部活動や塾など様々な状況が影響して起こります。
そのような時に役に立つのが「スクールカウンセラー」や「スクールソーシャルワーカー」という立場の人たちです。
この記事では、「スクールカウンセラー」と「スクールソーシャルワーカー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「スクールカウンセラー」とは?
「スクールカウンセラー」とは、英語では「school counselor」と言い、名前の通り「学校において、子供と関係者の心の問題を解決する」役目を持つ人のことです。
通常は学校に雇われた、常勤や非常勤の職員で、「臨床心理士」や「精神科医」であることも多いですが、資格は必要ありません。
心の問題の解決を行うのが主要な業務であるため、関係者の話をとことんまで聞くために時間を割きます。
「スクールソーシャルワーカー」とは?
「スクールソーシャルワーカー」とは、英語では「school social worker」と言い、「学校を中心として、子供がかobligation変わる社会環境に関する問題を解決する」役目の人のことです。
学校に雇われた常勤、非常勤の職員で、原則としては「臨床心理士」、「社会福祉士」、「精神保健福祉士」のいづれかの資格を持っている必要があるので、かなりハードルが高い職業と言えます。
「スクールカウンセラー」と「スクールソーシャルワーカー」の違い
「スクールカウンセラー」と「スクールソーシャルワーカー」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの役割は、主に学校において生徒及び関係者の生活のサポートを行うものですが、根本的に、扱うものが違います。
「スクールカウンセラー」が扱うのは主に関係者の心の問題です。
それに対して「スクールソーシャルワーカー」が扱うのは子供と、社会との関わりの部分です。
それは当然アプローチ方法の違いにも現れてきます。
「スクールカンセラー」が「カウンセリング」に主眼が置かれるのに対して、「スクールソーシャルワーカー」の主眼は「環境の改善」にあります。
「スクールカウンセラー」の例文
「スクールカウンセラー」の例文は以下のようになります。
・『スクールカンセラーは主に心のケアを行う役目を持っています』
・『スクールカウンセラーになるために特別な資格は必要ありません』
「スクールソーシャルワーカー」の例文
「スクールソーシャルワーカー」の例文は以下のようになります。
・『スクールソーシャルワーカーの役目は主に子供と社会との関わりに主眼を置いています』
・『スクールソーシャルワーカーは原則的には関連する3つの資格のどれかを持っている必要があります』
まとめ
この記事では、「スクールカウンセラー」と「スクールソーシャルワーカー」の違いを、解説してきました。
序文で述べたように、子供に関する問題は様々な環境が影響しています。
今回説明した2つの役割をもつ人たちが学校にいるということは、問題があった時の対応だけではなく、問題を未然に防ぐという意味でもとても重要です。