皆さんは「支障」と「影響」という言葉にどのような意味があるかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「支障」と「影響」の違いを分かりやすく説明していきます。
「支障」とは?
「支障」は「ししょう」という読み方をします。
この「支障」は「物事に取り組む中で上で何かしらの障害となることが起こることこと」「さしさわるがあること」、あるいは「さしつかえとなること」といったような意味を持つ言葉です。
「影響」とは?
「影響」は「えいきょう」と読みます。
この「影響」は、「他に働きを及ぼして反応や変化を起こさせること」という意味があります。
言い換えると、「ある物による働きが他の物にまで力を及ぼして新たな変化や反応を起こさせること」と解釈することができるでしょう。
「支障」と「影響」の違い
では、ここで「支障」と「影響」の違いを考えてみることにしましょう。
どのような違いがあるのでしょうか?
「支障」とは「さしつかえがあること」や「さしさわりが起こること」という意味を表現しています。
何かものごとに取り組む際に何らか障害が起こったり、うまく進まないようなさしつかえがあることが生じてしまう場面でこの言葉が使われています。
「支障が出てしまう」や「支障をきたしてしまう」などの使い方を見にすることができるでしょう。
また、「ものごとが円滑に進むための障害になる妨げになるもの」そのものを指していることもあります。
この「支障」と同じように「影響」も「ものごとに何かを及ぼす」という意味を持っている言葉ですが、「影響」は「ものごとが持つ力が他のものごとに関係して及ぶことやその結果のこと」を指しています。
「影響を及ぼす」「影響する」といったような使い方をされたり「影響度合い」といった言葉としても使われることもあります。
「影響」は「ものごとの作用や力が他のものまで伝わり結果として変化や反応を起こさせること」となるのですが、一方の「支障」は「ものごとに取り組む時に何かしらの妨げやさしつかえが生じた」という解釈ができます。
そのために良い意味で使われることはなく悪い意味に限定して使われるのです。
「支障」の例文
では、ここから「支障」の例文を見てみることにしましょう。
具体的には以下のようなものが挙げられます。
・『運営に支障をきたすので、もう1度再検討してみる必要があるな』
・『支障があるので、もっと慎重に行動すべきだ』
例文にあるように「支障」は結果として悪い結果に波及してしまうような場面で使われていることが分かります。
「影響」の例文
次に「影響」の例文を挙げてみましょう。
・『今回のリコールがどの程度会社の経営に悪影響を及ぼすか調査してくれ』
・『公害の影響で健康障害を持った人が増えてしまった』
まとめ
ここまで「支障」と「影響」の意味や違いを説明してきました。
これら2つの言葉の意味を正しく理解して適切に使えるようにしておきましょう。