この記事では、「自前」と「自腹」の違いを分かりやすく説明していきます。
「自前」とは?
「自前」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「自前」は「じまえ」と読みます。
「自前」は「費用を自分で負担すること。
自分持ち」という意味があります。
何かの費用を自分で負担する場合、「自前」と言います。
例えば、食事をしにレストランに行くとき、自分が食べた料理の代金を自分で負担する場合は、「自前で食事する」と言います。
また、芸能人は、テレビに出る時にアパレルショップなどから服を借りて着ることが多いですが、時には自分で購入した私腹を着て出ることもあります。
このような時、「今日の衣装は自前です」などと言います。
次に「自前」には「職人や芸者などが、独立して営業すること」という意味があります。
職人が師匠の下や、企業などを去り、フリーランスとして仕事をするとき、「これからは自前で稼ぐ必要がある」などと言うかもしれません。
「自腹」とは?
「自腹」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「自腹」は「じばら」と読みます。
「自腹」は「自分の腹」という意味があります。
また「自腹」には「自分の持っているお金。
また自分の金で払うこと」という意味があります。
例えば、仕事先のランチを食べる時、自分のお金を使い、ランチ代を支払うとき、「仕事なのに、自前でランチを食べた」などと言います。
また、映画評論家が、映画館や映画会社の正体ではなく、自分のお金を使い映画を観た場合は、「自腹で映画を観る」などと言います。
さらに「自腹」を使った言葉に「自腹を切る」という言葉があります。
「自腹を切る」には、「必ずしも自分が負担する必要がないと思われる経費などを、自分で支払うこと」という意味があります。
例えば会社の備品を買うとき、会社に代金を請求せず、自分のお財布からお金を出すとき、「自腹で備品を買う」などと言います。
「自前」と「自腹」の違い
「自前」と「自腹」の違いを、分かりやすく解説します。
「自前」は「費用を自分で負担すること。
自分持ち」という意味があります。
「自腹」には「自分の持っているお金。
また自分の金で払うこと」という意味があります。
「自前で衣装を用意する」という場合は、自分のお金を使ったり、自分なりのルートを駆使して、衣装を用意するという意味があります。
イ峰の「自腹で衣装を用意する」という場合は、自分のお金で衣装を買って用意するという意味があります。
このように「自前」は自分の金を使うこともありますが、使わずに済ませることもあります。
一方の「自腹」は、自分のお金を使って何かをするという意味しかないという違いがあります。
そのため「自前」は自分で調達すること、「自腹」は身銭を切ることと言い換えることもできます。
まとめ
「自前」と「自腹」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、大きな意味の違いがあることがわかりました。
混同せずに使い分けることができるようにしましょう。