「棲み分け」と「住み分け」の違いとは?分かりやすく解釈

「棲み分け」と「住み分け」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「棲み分け」「住み分け」の違いを分かりやすく説明していきます。

「すみわけ」の差を、正しく学んでいきましょう。

「棲み分け」とは?

「棲み分け」とは?

棲み分け(すみわけ)とは、種類の異なるものが共存すること。

争いを避けながら、うまく栄えていく様子をあらわしています。

どちらにとっても、居心地良く暮らせるのが「棲み分け」です。

「棲み分け」「棲む」「分ける」という熟語が組み合わさった言葉です。

「棲む」には住まいという意味があります。

また「動物のすみか」「縄張り」という意味合いもあります。

つまり「自分の縄張りをうまく守ること・それぞれのテリトリーを分けること」が棲み分けです。

「棲み分け」には、落とし所を見つけながら共存していくという、前向きなニュアンスが込められています。

「SUVの棲み分け」「カメラ業界の棲み分け」のように、競合他社が上手く折り合いを付けて繁栄しているシーンにも使われます。

「住み分け」とは?

「住み分け」とは?

住み分け(すみわけ)とは、同じエリアで仲良く暮らしていくこと。

対立の道を選ばずに、それぞれの利益を守りながら生活していく様子をあらわしています。

「住み分け」には「住む」「分ける」という熟語が組み合わさっています。

「住む」は衣食住が満足にできる、快適な場所を見つけること。

そして長い時間すごす場所を探すという意味があります。

そうした安住の地を見つけて、分けることが「住み分け」です。

たとえば3階建ての家に2世帯で住むとき。

住居を右エリアと左エリアに分けた場合は「住み分ける」といいます。

また同じエリアに多国籍の人たちが暮らすことも「住み分け」と呼んでいます。

「棲み分け」と「住み分け」の違い

「棲み分け」と「住み分け」の違い

どちらも発音は同じ「すみわけ」なので、区別が難しいです。

「棲み分け」「住み分け」の違いを、分かりやすく解説します。

・商品は「棲み分け」人は「住み分け」
「棲み分け」「棲む」には、動物や昆虫がくらすという訳があります。

そのため動物や生き物には「棲み分け」が使われます。

また競合他社がうまく刺激を受けながら、発展を遂げていくことも「棲み分け」と呼んでいます。

また複数の人が、共存していく様子を伝えるときは「住み分け」を選びます。

そのため動物や商品に対しては「棲み分け」、人に対しては「住み分け」です。

ただ「棲む」が常用漢字として認定されていないため、分かりやすさを重視して「住み分け」が使われることもあります。

臨機応変に、言葉を用いていきましょう。

まとめ

まとめ

「棲み分け」「住み分け」の違いを分かりやすくお伝えしました。

どちらも「すみわけ」と読みます。

お互いのテリトリーを荒らさずに、それぞれの暮らしを豊かにしていくことです。

「棲み分け」は生き物や商品に使います。

また「住み分け」は、人に対して用います。

それぞれの語句の差を知って、豊かなコミュニケーション力を身に付けていきましょう。