「同等」と「同様」は、どのように違う言葉なのでしょか。
「同等」とは?
「同等」とは、同程度の価値がある、または同じような高さ、重さ、大きさなど、何かしらがとてもよく似ている、その代わりになるといった時に用いる言葉です。
「この2つの宝石は、価値的に大体同等だ」、「同等の長さの棒はない?」のような使われ方になり、「同じ程度」と言い換えられることが多いです。
また、「同等のうまい表現はないだろうか」などと、形のない対象にも使うことができる表現で、「共犯者は主犯と同等の罪になることも多い」といったような使い方をすることもできます。
「同様」とは?
「同様」は、「同じような」という意味になります。
あまり物理的な対象に使うことはなく、「この言葉とその言葉は同様の意味になる」、「同様の表現になるようだ」などの使われ方が多い言葉です。
意味や表現だけでなく、言動についても使える言葉で、例えば、「この前と同様のやり方で構わない」と用いることができます。
この場合の意味は、以前と同じようなやり方で~となり、完全に同じではなくても構わないので、その時のようにという意味だと解釈することができます。
「同等」と「同様」の違い
「同等」も、完全に同じという訳ではないものの、限りなく近いという意味で使われる言葉です。
そのような場合にしか用いることができず、その為、10の価値があるものが対象だとすると、9ではそうとは呼ばないことが多く、8になると、とても「同等」だとは表現できません。
それほど近いことが求められる「同等」に対し、「同様」は比較的アバウトな「近さ」でも使うことができます。
ただし、物理的な対象に用いることは少なく、目に見えないものの比較に使われる言葉となっています。
まとめ
「同等」と「同様」の違いは、以上になります。
使える対象が異なる点がこれらの言葉の一番の違いだと言えるでしょう。