「し」と「ひ」と言い間違えやすい「四散」と「飛散」。
この記事では、「四散」と「飛散」の違いを分かりやすく説明していきます。
「四散」とは?
「四散」には、「四」という漢数字が用いられています。
この「四」は、「し」と読むことから、「四散」は、「しさん」と読みます。
四方に散らばると書くことから、「四散」には、四方に散って散り散りになるといった意味があります。
このバラバラになるものは、ものだけではなく人にも用いられ、「四散」の場合、主に人がバラバラになる際に用いられる言葉となります。
人々が集まっていた集団が解散することや内部分裂するといった際に「四散」が用いられます。
「四散」には、「散乱」や「バラバラ」、「四分五裂」、「四分五散」などといった類語があります。
「四散」の使い方
「四散」は、「四散する」、「四散した」といった使い方のほか、「一家四散」といった言葉もあります。
「飛散」とは?
「飛散」には、「飛」という漢数字が用いられています。
この「飛」は、「ひ」と読むことから、「飛散」は、「ひさん」と読みます。
飛び散ると書く「飛散」は、その漢字の通り、飛び散ることを意味し、特に空中に飛び散る際に用いられる言葉となります。
ものの塊が爆破などによって飛び散る様子や何かがバラバラになる様子を指し、「飛散」の場合は、ものに用いられる言葉で、人に対してや状況に対してなどには用いられません。
「飛散」の使い方
「飛散」は、「飛散する」、「飛散した」といった使い方のほか、「飛散防止」といった言葉もあります。
「四散」と「飛散」の違い
同じ「散る」という漢字を用いる「四散」と「飛散」。
まず、「四散」は「しさん」。
「飛散」は「ひさん」と読み方が異なります。
そのうえで、同じ「飛び散る」といった意味を持つ言葉ですが、「四散」は、人に対し用いる言葉で、「飛散」は、ものに対し用いる言葉。
この点に違いがあります。
「四散」の例文
・『我が家は、両親の離婚をきっかけに家族が四散してしまいました』
・『一つの目標に向かい集まっていた集団だったため、目標が達成したことによって四散することになりました』
・『結団式が終了し、参加者はそれぞれ家路に向かって四散した』
・『夏フェスが終わった後、数万人にもなる人々が四散し駅は大混雑でした』
「飛散」の例文
・『万が一に備え、飛散防止フィルムを貼ることにしました』
・『子供がガラスを割ってしまい、その破片が飛散し困っています』
・『近くでガス爆発が発生し、様々なものが飛散しています』
・『今年も花粉が飛散する季節がやってきました』
まとめ
以上が、「四散」と「飛散」の違いです。
まずは、読み方を間違えないように注意したうえで、何がバラバラになるのか、飛び取るのか、を踏まえ使い分ける必要があります。
人がバラバラになる場合は「四散」。
ものが飛び散る場合は「飛散」が基本です。