「調理師」と「栄養士」の違いとは?分かりやすく解釈

「調理師」と「栄養士」の違いビジネス・就職・転職

この記事では、「調理師」「栄養士」の違いを分かりやすく説明していきます。

2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。

「調理師」とは?

「調理師」とは?

「調理師」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「調理師」「ちょうりし」と読みます。

「調理師」は、「調理師法に基づき、都道府県知事から免許を受けて、調理業務に従事する資格を持つもの」という意味があります。

栄養や衛生に関して必要な知識を学び、日本料理か西洋料理、また中華料理のいずれかの技能を習得している人を指します。

「調理師」は、国民の食生活の向上を目指すために作られて、日本独自の国家資格になります。

資格を持たない人は「調理師」と名乗ることができず、資格を持たずに名乗った場合は、罪に問われることもあります。

食文化概論や衛生法規、栄養学や食品学などの7科目が試験科目となり、2年以上の実務経験が必要になります。

また、試験に合格しなくても、厚生労働大臣が指定した調理師養成施設を卒業した人は、「調理師」になれます。

「栄養士」とは?

「栄養士」とは?

「栄養士」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「栄養士」「えいようし」と読みます。

「栄養士」「都道府県知事の免許を受け、栄養の指導や食事計画、食事管理などを行うもの」という意味があります。

栄養士法によって定められていて、栄養の指導に従事することを業とする国家資格になります。

「栄養士」になるためには、厚生労働省が指定した栄養士養成施設や、管理栄養士養成施設で2年以上学び、都道府県知事の免許を受ける必要があります。

「栄養士」の資格を取るためには、多くの実習授業が設定されていて、独学で学ぶのが難しいため、他の資格のように、夜間部や通信教育課程は認可されていません。

また、国家試験は実施されず、「栄養士」の資格を取るための必修科目50単位を修得して、養成施設を卒業する必要があります。

「調理師」と「栄養士」の違い

「調理師」と「栄養士」の違い

「調理師」「栄養士」の違いを、分かりやすく解説します。

「調理師」は、「調理師法に基づき、都道府県知事から免許を受けて、調理業務に従事する資格を持つもの」という意味があります。

一方で「栄養士」「都道府県知事の免許を受け、栄養の指導や食事計画、食事管理などを行うもの」という意味があります。

どちらも食生活に関連する国家資格を意味します。

ただし、「調理師」「調理業務に従事する資格」なのに対して「栄養士」「栄養の指導や管理業務に従事する資格」という違いがあります。

「調理師」になると、レストランでコックとして働いたり、料理人になることが多いのに対して、「栄養士」の場合は、病院や学校などに就職して、病人や生徒にとって必要な栄養を考えて、食事メニューを決める仕事を担当することが多くなります。

まとめ

まとめ

「調理師」「栄養士」の違いについて見てきました。

2つの言葉の違いを知り、将来の職業を考える時の参考にしてみてはいかがでしょうか。