この記事では、「介護事務」と「医療事務」の違いを分かりやすく説明していきます。
「介護事務」とは?
介護事務は、かいごじむという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば明らかな事ですが、高齢者や病人等の世話をする事を意味する介護に、書類や帳簿の作成等の仕事といった意味の事務の漢字を加える事で誕生した言葉となっています。
だからこそ介護事務は、介護施設で受付や事務作業を行う仕事を表す言葉です。
「介護事務」の使い方
介護事務は文字が示す通り、介護施設で主に事務業務を行う仕事を表す際に、使われる言葉となっています。
仕事内容としては、介護報酬を市町村に請求したり介護職員の労働状況等の管理を行ったり、介護施設利用者やその家族への対応といった形で、受付業務も行っていたりするのです。
施設入り口での受付だけでなく、電話の対応も含まれており、こういった形で介護施設で事務処理や受付業務を行う人に対して、介護事務という言葉が使用されています。
「医療事務」とは?
医療事務は、いりょうじむという読み方をする言葉です。
文字で表記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、医術や医薬で病気や怪我を治すという意味を持つ医療の文字に、会社や役所で書類や帳簿の作成や処理等を主な仕事として行うといった意味を有する事務の文字を組み合わせる事で完成した言葉となっています。
そのため医療事務は、病院やクリニック等の医療施設で、会計等の事務業務や受付を行う仕事を示すのです。
「医療事務」の使い方
医療事務は、医療施設において事務作業を行う仕事に対し用いられている言葉となっています。
医療費の計算といった会計業務に、保険者に対し診療報酬を請求するという診療報酬請求業務、診察の受付を行う受付業務といった役割を担う人に対し、医療事務という言葉が使われているのです。
「介護事務」と「医療事務」の違い
介護事務と医療事務の文字を並べれば、直ぐに介護と医療という漢字の違いを見付ける事が出来ます。
その後に事務という言葉は同じですが、最初の2文字の違いから示す意味合いも明確に違いが生じているのです。
まず介護事務は、文字が示す様に介護施設で事務や受付といった業務を行う仕事に対して使われる言葉となっています。
一方の医療事務は、クリニックや病院といった医療施設で、受付や事務を行う役割の人に対し、用いられるのです。
「介護事務」の例文
・『私は介護事務の仕事を続けるために、資格の取得を考えています』
「医療事務」の例文
・『彼女は医療事務員として、病院の受付で働き始めました』
まとめ
2つの言葉は、事務という共通の文字はありますが、最初の2文字が介護と医療という明確な違いがある言葉同士です。
お陰でそれぞれが表す意味合いにも、違いを見出す事が出来ます。
ちなみに介護事務は、介護施設で受付や事務等の業務を行う仕事に対して使われる言葉です。
対する医療事務は、病院等の医療施設で事務作業したり受付業務を行う仕事を示す言葉となっています。