同じ歯科医院で働く「歯科医師」と「歯科衛生士」は、どのような違いがあるのか。
この記事では、「歯科医師」と「歯科衛生士」の違いを分かりやすく説明していきます。
「歯科医師」とは?
「歯科医師」とは、歯科国家資格に合格した歯科専門の医師となります。
「歯科医師」になるためには、大学の歯学部に進学し6年間、そこで歯にまつわる様々な教育を受けます。
そのご、歯科医師国家試験に合格して初めて「歯科医師」と名乗ることができるのです。
名乗ることができると言っても、即戦力として働くわけではありません。
国家試験に合格してから1年以上、臨床研修を受けることとなります。
「歯科医師」の主な仕事は、歯を中心とした治療です。
一言で、「歯科医師」と言っても、一般歯科、小児歯科、矯正歯科、口腔外科といった専門分野に分かれています。
それぞれに特化した専門知識を持ったうえで、虫歯治療や歯周病治療、虫歯予防、抜歯、入れ歯治療、インプラント治療などを行います。
このように「歯科医師」は、歯の治療を専門とする医師を指す言葉となります。
「歯科衛生士」とは?
「歯科衛生士」とは、歯科衛生士免許の国家資格に合格した歯科診療補助を行うプロとなります。
「歯科衛生士」になるためには、歯科衛生士の養成校を卒業する必要があります。
歯科衛生学科などの4年制大学への進学または歯科衛生士学科などの3年生の専門学校などに進学し、卒業後、歯科衛生士国家試験に合格して歯科衛生士免許を取得。
その後、即、働くことができます。
「歯科衛生士」は主に仕事は、歯石除去やフッ素塗布、歯科保健指導、歯科診療の補助となります。
歯科医院には、「歯科衛生士」だけではなく、歯科助手といった人も働いています。
この歯科助手の場合、資格は不問で簡単な診療補助のみ行うことができるものとなります。
そのため、「歯科衛生士」とは全く異なった役割を担う人になります。
「歯科医師」と「歯科衛生士」の違い
一般的な、内科、外科といった病院で考えた場合、「歯科医師」は病院の先生、医師を示し、「歯科衛生士」は看護師を意味するものとなります。
主な歯の治療は、医師である「歯科医師」が行い、その補助を行うのが「歯科衛生士」。
専門意識を問われるものや専門的な医療行為を伴う場合も多く、そのために、国家試験が設けられ、正しい知識を持った人のみが付くことができるものとなります。
共に高校卒業後、学校に通う必要がありますは、「歯科医師」の場合は、必ず6年間大学に通う必要がある事に比べ、「歯科衛生士」は、大学に限らず専門学校でも3年間通えば、受験資格を得ることが可能です。
まとめ
同じ歯に対する医療行為を行う立場である「歯科医師」と「歯科衛生士」ですが、それぞれが担う治療内容は異なります。
そのため、「歯科医師」は6年大学に通い国家資格に合格。
その後、1年以上の臨床研修が必要ですが、「歯科衛生士」は3年学校に通い国家試験に合格すれば、即働くことが可能です。