「手話通訳士」と「手話通訳者」の違いとは?分かりやすく解釈

「手話通訳士」と「手話通訳者」の違いビジネス・就職・転職

この記事では、「手話通訳士」「手話通訳者」の違いを分かりやすく説明していきます。

手話通訳士とは、しゅわつうやくしという読み方をすべき言葉です。

漢字で表現されたこの言葉を目にすれば理解出来る事ですが、聴覚障害者と聴覚障害を持たない者の間で、手話を使って相互のコミュニケーションの仲介を行うという意味の手話通訳の漢字に、特別な資格や技術を身につけた人を意味する士の漢字を加える事で完成した言葉となっています。

だからこそ手話通訳士は、手話通訳の公的資格を表すのです。

「手話通訳士」の使い方

手話通訳士とは、手話通訳技能認定試験を受験しその試験に合格した人が得る事が出来る、手話通訳の資格の名称となっています。

ただしこの資格を持っていなくても、裁判等の極一部の仕事を除き、手話通訳の仕事を行う事が可能です。

試験自体もかなり難易度が高いため、手話通訳の仕事をしている人でもこの手話通訳士の資格を持つ人はそこまで多くはなかったりします。

以上の事から手話通訳士は、手話通訳に関連した難易度が高い資格というイメージが強い言葉として、使用されていたりするのです。

「手話通訳者」とは?

「手話通訳者」とは?

手話通訳者は、しゅわつうやくしゃという読み方をすべき言葉となっています。

文字で書かれたこの言葉を見れば明らかな事ですが、手話を駆使して聴覚障害者と健聴者とのやり取りを可能にするという意味がある手話通話の文字に、人や物事といった意味を有する者の文字を組み合わせる事で誕生した言葉です。

そのため手話通訳者は、都道府県で認定を受けた手話通訳を行う人を意味する言葉となっています。

「手話通訳者」の使い方

手話通訳者は、手話通訳者全国統一試験に合格した上で、各都道府県の独自審査を通過した事でなる事が可能です。

要するに手話通訳に対する専門的な知識や技術を持ち、それらを活かして通訳者として働いている人を、表す言葉として用いられています。

「手話通訳士」と「手話通訳者」の違い

「手話通訳士」と「手話通訳者」の違い

手話通訳士と手話通訳者の文字を比べれば、最後に士の漢字が付くか者の漢字が付くかという違いがある事に気付く事が可能です。

しかもその士と者という文字の違いにより、表す意味合いにも違いが見られます。

まず手話通訳士は、手話通訳技能認定試験に合格する事で得る事が可能な資格を表す言葉です。

一方の手話通訳者は、都道府県で認定された手話通訳をする人を、表現する言葉として用いられています。

まとめ

まとめ

2つの言葉は、手話通訳という4つの文字が同じであり、最後に士と者の違いしかありません。

なのでかなり似通った言葉同士で混同してしまう恐れは十分にあるのです。

ただし最後の文字の違いにより、表す意味合いにも違いが生じており、それぞれの意味を理解すれば使い分けに迷う事はないです。

ちなみに手話通訳士は、手話通訳技能認定試験を受験し合格する事で得る事が出来る、手話通訳の資格を示す言葉となっています。

対する手話通訳者は、手話通訳者全国統一試験に合格した後、各都道府県の独自審査により認定された手話通訳を行う人を表現する言葉です。