「アジェンダ」と「レジュメ」はどちらもビジネスシーンで使われる言葉ですが、意味や使用する場面が異なるため注意が必要です。
この記事では、「アジェンダ」と「レジュメ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「アジェンダ」とは?
「アジェンダ」は、英語で「議題」や「検討する必要がある課題」を示す“agenda”が元になっている言葉で、「議事日程」や「協議事項」もしくは「組織における行動計画」といった意味で用いられています。
もともとは外資系の企業を中心に使用されていたフレーズですが、現在は国内のビジネス分野や報道など幅広い場面で使われるようになっています。
「レジュメ」とは?
「レジュメ」は、フランス語で「要約」や「概説書」を示す“resume”が元となっている言葉です。
日本でも「要約」や「概要」の意味で使用されており、主に教育分野やビジネス分野において用いられています。
なお、アメリカでは「履歴書」を意味することから、外資系企業の影響で国内でも「履歴書」の意味で使用されるケースがあります。
「アジェンダ」と「レジュメ」の違い
「アジェンダ」と「レジュメ」の違いは、各々の詳細な意味合いや使用する状況にあります。
「アジェンダ」は「議題」や「協議事項」、「議事日程」を意味し、会議などにおいて「複数人で話し合う内容をまとめたもの」を指します。
一方、「レジュメ」は「要約」や「概要」を示し、主に論文や講義、プレゼンなど「発表者が一方的に話をする内容をおおまかにまとめたもの」という意味合いがあります。
「アジェンダ」の例文
「アジェンダ」は「議題」や「議事日程」を表す際に使用される言葉で、「アジェンダを作成する」や「アジェンダを共有する」といった使われ方をしています。
・『アジェンダを作成しておくことで、話す内容が横にそれず集中的な議論ができやすくなる』
・『会議当日までにアジェンダを共有しておく必要があるだろう』
・『作成したアジェンダの内容を上司にチェックしてもらった』
・『来週開催する会議のアジェンダを出席者にメールで送信した』
「レジュメ」の例文
「レジュメ」は論文や講義、プレゼンテーションなどの「要約」や「概要」を表す際に用いられる言葉で、「レジュメを作成する」や「レジュメを配る」といった用法があります。
また、外資系企業の影響によって「履歴書」の意味で使用されることもあります。
・『研究論文のレジュメを作成する』
・『講義が開始されるまでに今日のレジュメを出席者全員に配らなければならない』
・『明日のプレゼンで使用するレジュメを見直した』
・『外資系企業への転職を考えているので、英語でのレジュメ作成について学ぶ必要がある』
まとめ
「アジェンダ」と「レジュメ」は混同しやすい言葉として知られていますが、それぞれが持つ意味合いや使用する状況を理解して適切に使い分ける必要があります。
ぜひ参考にして、シーンに応じた使い分けができるようになりましょう。