この記事では、「厳しい」と「冷たい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「厳しい」とは?
「厳しい」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「厳しい」は「きびしい」と読みます。
「厳しい」は、「厳格で少しのゆるみもない様子」という意味があります。
例えば、スポーツの練習を指導されるとき、コーチの指導が厳格で、ゆるみがない様子だった場合は、「厳しい練習を課せられる」などと言う文章にできます。
また「厳しい」には「いい加減な対処が許されない様子。
困難が多くて大変な様子」という意味があります。
例えば、生活費に対して収入がぎりぎりという場合は、家計を切り盛りするのに困難が多くなります。
このような状況を「家計が厳しい」「生活が厳しい」などといいます。
さらに「厳しい」には「物事の状態が緊張、緊迫している様子」という意味があります。
例えば、不祥事を起こしてしまった人が記者会見をするとき、かなり緊張し、雰囲気は緊迫するでしょう。
このような場面は「表情を厳しくして、謝罪会見に臨む」などという文章を作ることができます。
「冷たい」とは?
「冷たい」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「冷たい」は「つめたい」と読みます。
「冷たい」は、「温度が低く感じられる」という意味があります。
例えば、水を触った時、温度が低く感じた場合は、「水が冷たい」と言うかもしれません。
また、かき氷を口の中に入れたとき、かき氷の温度が低いと感じたなら、「かき氷が冷たい」と言います。
次に「冷たい」には「思いやりがない。
冷淡である」という意味があります。
例えば、先生の態度に思いやりを感じられない場合は、「私の先生は冷たい人だ」などと言う文章にできます。
また、会社で思いやりの感じられない同僚に囲まれたり、冷淡な態度を取る上司に囲まれている場合は、「私の職場には冷たい人しかいない」などと言いたくなるかもしれません。
他にも「冷たい目で見られる」「冷たい仕打ちをされる」などという文章を作ることができます。
「厳しい」と「冷たい」の違い
「厳しい」と「冷たい」の違いを、分かりやすく解説します。
「厳しい」は、「厳格で少しのゆるみもない様子」という意味があります。
一方で、「冷たい」には「思いやりがない。
冷淡である」という意味があります。
「厳しい」と「冷たい」には、いくつかの意味がありますが、上記の意味で似た雰囲気があります。
例えば「厳しい人」と「冷たい人」と並べた場合は、似た雰囲気の人だと感じるかもしれません。
しかし、「厳しい人」は、厳格でゆるみがないため、怖く感じることもありますが、内面はとても優しい人かもしれません。
一方の「冷たい人」は、思いやりがない人なので、優しい人とは言えません。
信頼するなら「冷たい人」よりも「厳しい人」ということになります。
まとめ
「厳しい」と「冷たい」の違いについて見てきました。
2つの言葉には似た意味がありますが、明確な違いもありました。