「専売制」と「株仲間」の違いとは?分かりやすく解釈

「専売制」と「株仲間」の違い金融・経済

日本には以前「日本専売公社」という公社があって、タバコと塩の専売を行なっていたということを知る人はもうあまりいなくなっているかもしれませんが、1970年代にはテレビでタバコのCMも放送していました。

その後、特殊会社のJT(日本たばこ産業)になりましたが、タバコの専売に関しては引き継いでいます。

この「専売制」ですが、実は古くから存在しています。

この記事では、「専売制」「株仲間」の違いを分かりやすく説明していきます。

「専売制」とは?

「専売制」とは?

「専売制」とは、日本では、江戸時代に始まった制度で、「特定の商品の販売を独占する商人に任せる」ためのものです。

これによって幕府や諸藩は年貢米以外に多くの収入を得ることができました。

扱われたのは主にそれぞれの地方での特産品で、最も多かったのは紙でした。

その後、戦前には政府自身が専売を行うようになり、戦後の日本専売公社による塩、タバコなどの専売に繋がって行きました。

現在ではタバコのみJTでの専売が行われています。

英語では、「monoploy」が近いでしょう。

「株仲間」とは?

「株仲間」とは?

「株仲間」とは、主に江戸時代に存在していた「同業者の商人同士の専売組織」のことです。

元々は、商人の一部の有力者たちが組織的な権力を利用して他の商人に特定の品物を扱わせないようにしたことから始まり、幕府は、最初これを弾圧しようとしましたが、後に利益を収めることを条件に公認するようになりました。

この「株仲間」は仲間内の印として「株式」を使用していたことからこの名前で呼ばれるようになりました。

英語では「marchant guild」が近いのですが、同じではありません。

「専売制」と「株仲間」の違い

「専売制」と「株仲間」の違い

「専売制」「株仲間」の違いを、分かりやすく解説します。

これらの言葉は、特に江戸時代の有力な商人による商取引の独占を表す言葉ですが、成り立ちが違います。

「専売制」は大きな利益が見込まれる特定の品物の販売を「幕府が選定した商人に専売させて、その利益の一部を収めさせる」というものですが、「株仲間」は、「同業者の中のいくつかの商人が結託して販売を独占する」というやり方です。

その代わりに「株仲間」は幕府や藩に利益の一部を上納していました。

「専売制」の例文

「専売制」の例文

「専売制」の例文は以下のようになります。

・『日本における専売制の始まりは江戸時代に遡ります』
・『専売制によって専売が認められていたのは、たばこ、塩、樟脳などの製品でした』

「株仲間」の例文

「株仲間」の例文

「株仲間」の例文は以下のようになります。

・『株仲間の識別のために使用していた株式が現在の株券の元になっています』
・『株仲間は一時違法でしたが、幕府側の利益にもなるため、その後は認定されることになりました』

まとめ

まとめ

この記事では、「専売制」「株仲間」の違いを、解説してきました。

専売公社が行っていたタバコの専売事業はJTに引き継がれましたが、タバコの人体への害が広く叫ばれるようになって、分煙や禁煙が一般的になるまでは大きな収入を得ることができる事業でした。

喫煙者もこの間までは、公共交通機関や路上などで普通に喫煙する姿が見られていましたが、その後段階的に禁煙場所が増えて行き、今ではほとんどの公共の場所では禁煙あるいは分煙が常識になっています。