この記事では、「資産」と「純資産」の違いを分かりやすく説明していきます。
「資産」とは?
「資産」とは、「現金・土地・建物・有価証券(株式・債券)・などのすべての経済的価値を持つ財産」を意味しています。
「資産(総資産)」は会計学・財務においては「負債(返済すべきローンなど)と純資産を合わせたもの」を意味しています。
そのため、「資産」は単純に「経済的価値(金銭の数字)がプラスになるもの」に限定されていません。
「資産」が大きくても「負債」が大きい場合には、実際に使える金銭は少なかったり、(株価や不動産価格の下落で)超過債務に陥ったりというケースもあります。
「純資産」とは?
「純資産」とは、「資産から負債を差し引いた実際の経済的価値があるもの」や「プラスの財産的価値を示している真の資産」を意味しています。
例えば、「3,000万円の不動産ローンの残額があり、その不動産価格が4,000万円に値上がりしていれば、資産は4,000万円・負債は3,000万円・純資産は1,000万円」となります。
逆に不動産価格が2,000万円に値下がりしていれば、「資産は2,000万円・負債は3,000万円・純資産はマイナス1,000万円」となり、2,000万円の資産を持っていても実際の財産的価値は現時点ではないことになります。
「資産」と「純資産」の違い!
「資産」と「純資産」の違いを、分かりやすく解説します。
「資産」とは「負債と純資産を足して合計したもの」を意味しているため、「純資産」のように「実際にプラスの経済的価値を持つもの」とは限らないという違いがあります。
「純資産」とは「資産から負債を差し引いた本当にプラスの経済的価値があるもの」であり、「資産が多い」よりも「純資産が多い」ほうが、現時点で実際に使える金銭の金額が大きいという違いを指摘できます。
「資産」には「各種ローンやリスク資産(株式・不動産など)の価格下落による負債」が含まれますが、「純資産」にはそういった負債は含まれていないのです。
まとめ
「資産」と「純資産」の意味の違いを詳しく説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「資産」とは「負債+純資産の合計額」であり、「純資産」とは「資産-負債で計算される本当の経済的価値があるもの」を意味しているという違いがあります。
「資産」と「純資産」の違いを詳しく知りたい時は、この記事の内容をチェックしてみてください。