この記事では、「急ぐ」と「忙しい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「急ぐ」とは?
「急ぐ」には4つの意味があります。
1つめは、普通よりも短い時間でやろうとすることです。
明日までに発表会できる衣装を作らなければなりません。
通常は日数がかかる衣装作りですが、明日までと期限が迫っているので、早くしなければなりません。
のんびり、ゆっくりなどしていられないのです。
このことは「衣装作りを急ぐ」といいます。
2つめは、早く目的地に着こうとすることです。
仕事が終わってこれから帰宅をするところです。
少しでも時間的に早く家に着きたいです。
そのため、駅から自宅まで走っていきました。
ウインドウショッピングをしたり、道端の草木を眺めたりなど、のんびり、ゆっくりなどはしていません。
これは「帰宅を急ぐ」といいます。
3つめは、早くしなければと気持ちがあせることです。
4つめは準備するです。
「急ぐ」の使い方
普通よりも早く行おうとすることに使用をします。
時間的なことに重きをおいています。
「忙しい」とは?
「忙しい」には2つの意味があります。
ひとつは、やらなければならないことが多く、自由に使える時間がないことです。
掃除、洗濯、保育園への送り迎え、料理、買い物、町内会への出席など、やらなければならないことがたくさんあります。
洗濯が終わったら次は掃除、それがやっと終わったと思ったら今度は保育園へのお迎えなど、次から次にやらなければならないことがあり、自分が自由に使える時間がありません。
読書をしたり、散歩をしたりなど、好きなことをしたいけれどできません。
このさまを意味します。
飲食店では食事の時間帯になるとお客がたくさんやってきて、料理の注文を受ける、食事を運ぶ、レジ打ちをするなど、やらなければならないことがたくさんになります。
さっきまでは何もすることがなかったのに、今はぼーっとしている暇などありません。
これは「仕事が忙しい」といいます。
もう一つは、せかせかしていて一か所にとどまっていないです。
あちこち動き回っているようなさまを意味します。
「忙しい」の使い方
やらなければならないことが多くて暇がないという意味で使います。
「急ぐ」と「忙しい」の違い
「急ぐ」は早くやろうとすることです。
自分が自由に使える時間があるか、ないかという意味は含まれていません。
「忙しい」は自由に使える時間がない意味です。
早くやるかどうかは意味に含まれていません。
「急ぐ」の例文
・『電話を受けて病院に急ぐ』
・『仕上げを急ぐ』
・『そんなに急ぐ必要はない』
・『急ぐと転ぶよ』
「忙しい」の例文
・『君はいつも忙しいね』
・『忙しい、忙しいと言う』
・『忙しい日々』
・『忙しいけれど充実している毎日』
まとめ
一方は普通よりも時間的に早くやろうとすること、もう一方はやるべきことがたくさんあって自由に使える時間がないことです。
2つの言葉の意味は異なります。