「暗喩」と「明喩」の違いとは?分かりやすく解釈

「暗喩」と「明喩」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「暗喩」「明喩」の違いを分かりやすく説明していきます。

「暗喩」とは?

「暗喩」とは?

「暗喩」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「暗喩」「あんゆ」と読みます。

「暗喩」「メタファー」などと呼ばれることもあります。

「暗喩」「ようだ」「ごとし」などという言葉を使わず、そのものの特徴を、直接他のもので表現する方法になります。

「明喩」という方法では、とても美しい女性が海で泳いでいる姿を見たとき、「彼女はマーメイドのようだ」などと、「ようだ」という言葉を使って彼女の美しさなどの特徴を表現します。

一方で「暗喩」は、「彼女はマーメイドだ」などと、「ようだ」という言葉を使わずに、文章にします。

このように、物事を違う言葉を使い、「言い切る」のが、「暗喩」の特徴と言えます。

例えば、夏の暑い日を例える時、「この夏は、地獄だ」などと、言い切る時、また、知識がある人を例える時、「彼は図書館だ」などと言い切る時、「暗喩」と呼びます。

「明喩」とは?

「明喩」とは?

「明喩」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「明喩」「めいゆ」と読みます。

「明喩」は、一般的に「直喩(ちょくゆ)」と呼ばれています。

「明喩」は、比喩法の一つで、2つの事物を直接に比較して示すものを指します。

例えば、「ようだ」という言葉を使い、綺麗できめ細かい肌の持ち主を、「雪のような肌」などと直接的に比較し、肌の美しさを雪に例えます。

また、人気の飲食店に長い行列ができているような場合、その様子をアリに直接たとえて、「角砂糖に群がるアリのような行列」などという文章にするかもしれません。

さらに、とても怖い顔をして起こっている人を見たとき、「鬼みたいな顔で起こっている」などという文章にすることができます。

このように「明喩」は、「ようだ」「ごとし」「みたいな」などと言う言葉を使い、直接的に2つの事物を比較して示すことを指します。

「暗喩」と「明喩」の違い

「暗喩」と「明喩」の違い

「暗喩」「明喩」の違いを、分かりやすく解説します。

2つの言葉は、比喩法の一つについての言葉になります。

ある事物や現象を、違う言葉で表現するのが「比喩」ですが、「明喩」は、「ように」「みたいに」などの言葉を使うのに対して、「暗喩」は、そのような言葉を使わないという特徴があります。

例えば、とても美しい女性がいる時、「バラ」に例えることができるでしょう。

この時、「彼女はバラのようだ」とするのが「明喩」で、「彼女はバラだ」と言い切るのが「暗喩」ということになります。

「明喩」は、意味が通じやすいのに対して、「暗喩」は、一瞬では理解できないという特徴があります。

しかし、味わいが深いのが「暗喩」と言えるのではないでしょうか。

まとめ

まとめ

「暗喩」「明喩」の違いについて見てきました。

2つの言葉には、明確な意味の違いがありました。

2つの言葉の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。