この記事では、「厳格」と「厳しい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「厳格」とは?
「厳格」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「厳格」は「げんかく」と読みます。
「厳格」は「規律や道徳に厳しく、不正や怠慢を許さないこと」という意味があります。
何か物事をするときに、規律や道徳に厳しいと感じたり、不正や怠慢を許さないと感じる時、「厳格」という言葉を使ってみましょう。
例えば、ゲームをするときに、ルールが厳しくて、ちょっとのルール違反も許さないような場合、「厳格にルールを守りながら、ゲームをする」などという文章にできます。
また、会社の規則を守らない人が増えてきたため、チェックを厳しくして、規則を守らせるよう動くとき、「会社の規則の厳格化が進む」などという文章を作ることができます。
さらに、誰に対しても厳しいタイプの人で、不正や怠慢などを絶対に許さない両親に育てられた人は、「厳格な両親に育てられた」などという文章にできます。
「厳しい」とは?
「厳しい」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「厳しい」は「きびしい」と読みます。
「厳しい」は、「厳格で少しのゆるみも許さない様子。
厳重なこと」という意味があります。
不正や怠慢などをゆすらないような教育を受けてきた人は、「厳しい教育を受けてきた」などと言うことができます。
また、交通安全のため取り締まりをするとき、厳重に行う場合は、「厳しい取り締まりを行う」などと言います。
次に「厳しい」には、「いい加減な対処が許されない様子。
困難が多くて大変な様子」という意味があります。
例えば、困難の多く大変な様子で生活を送っている人は、「厳しい生活を送る」などと表現できます。
さらに「厳しい」には、「自然現象などの程度が著しい様子」という意味があります。
傾斜が急な山を見たとき、「厳しい山容」などと言い表すことができます。
また、とても寒くなった時、「厳しい寒さを迎えた」などという文章を作ることができます。
「厳格」と「厳しい」の違い
「厳格」と「厳しい」の違いを、分かりやすく解説します。
「厳格」は「規律や道徳に厳しく、不正や怠慢を許さないこと」という意味があります。
「厳しい」は、「厳格で少しのゆるみも許さない様子。
厳重なこと」という意味があります。
この意味では、「厳格」と「厳しい」は、同じ意味を持つ、同義語」と考えることができます。
ただし、「厳しい」には、「いい加減な対処が許されない様子。
困難が多くて大変な様子」という意味や、「自然現象などの程度が激しい様子」という意味があるという違いがあります。
このように、「厳格」と「厳しい」は、同じ意味を持ちますが、「厳しい」には、他にも違った意味が含まれています。
まとめ
「厳格」と「厳しい」の違いについて見てきました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。