この記事では、「玄人」と「達人」の違いを分かりやすく説明していきます。
「玄人」とは?
「玄人」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「玄人」は「くろうと」と読みます。
「玄人」は、「技芸などに熟達した人。
ある一つのことを職業専門としている人」という意味があります。
何かの専門家に対して、「玄人」と呼びます。
例えば、プロの調理人が、プライベートの場面で料理を作っているときなどに、友達などが、やはり専門家はすごいという意味で、「やっぱり玄人は違うね」などと言うことがあります。
また、専門家のプライドにかけて、素人には負けられないと感じる時、「玄人と素人の差を見せつける」などと言うかもしれません。
他にも、専門家に負けないほどの腕前を見せる人に対して、「玄人はだしの腕前だ」などと言うかもしれません。
また「玄人」には「芸者やホステスなど、水商売の女性」という意味があります。
「彼女たちは玄人だから、口説いても無駄だよ」などという文章を作ることができます。
「達人」とは?
「達人」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「達人」は「たつじん」と読みます。
「達人」は「技芸や学問の奥義に達している人」という意味があります。
ちなみに「奥義(おうぎ)」は「学問や技芸、武芸などの最も奥深い大切な事柄」という意味があります。
例えば、剣術の奥義に達している人は、「剣道の達人」と呼ぶことができます。
技芸や学問などを、極めていると感じられる人に対して、「達人」と呼んでみましょう。
ある柔道家がいて、とても強いものの、まだ奥義に達しているとまでは言えない人に対して、「お前は強いが、まだ達人の域には達していない」などと師匠が告げるかもしれません。
また、料理人として一流な人がいる場合、「料理の達人」などと呼ばれ、それでも先代の実力には及ばない場合は、「あなたはまだ、先代ほどの達人ではない」などと言われてしまうかもしれません。
「玄人」と「達人」の違い
「玄人」と「達人」の違いを、分かりやすく解説します。
「玄人」は、「技芸などに熟達した人。
ある一つのことを職業専門としている人」という意味があります。
一方で「達人」は「技芸や学問の奥義に達している人」という意味があります。
素人と呼ばれるような一般人から見れば、「玄人」も「達人」も同じように技芸などを極めた人と言えます。
ただし、「玄人」は、専門家やプロなどを意味し、仮に料理人なら、飲食店でコックやシェフをしている人なら、すべて「玄人」と呼べます。
しかし、プロの料理人というだけでは「達人」とは言えず、料理人の中でも限られた人だけが「達人」と呼ばれます。
このように、プロレベルに達していれば「玄人」となり、プロの中でも優れた一握りの人だけが「達人」と呼ばれるという違いがあります。
まとめ
「玄人」と「達人」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の違いを知り、混同しないようにしましょう。