「根性論」と「精神論」の違いとは?分かりやすく解釈

「根性論」と「精神論」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「根性論」「精神論」の違いを分かりやすく説明していきます。

「根性論」とは?

「根性論」とは?

根性論とは、こんじょうろんという読み方をすべき言葉です。

漢字で表記されたこの言葉を目にすれば明らかな事ですが、気力や物事をやり遂げる逞しい精神といった意味の根性の漢字に、物事の道理を語る等の意味がある論の漢字を付け加える事で成立した言葉となっています。

だからこそ根性論は、強い精神力さえ持てば何事も成し遂げられるだろうとの考えを表すのです。

「根性論」の使い方

根性論は、強靱な精神力さえ駆使すれば何事も実現可能、といった考え方を示す際に用いられる言葉となっています。

古い体質の会社や体育会系で良く唱えられる考え方であり、精神力だけで何とか限界を乗り切ろうとする様なやり方に対して使用される言葉です。

なので特に現代の若者とは噛み合わず、根性論は古い考え方の代表例の1つとして登場する事もある言葉だったりします。

「精神論」とは?

「精神論」とは?

精神論は、せいしんろんという読み方をする言葉です。

文字で書かれたこの言葉を見れば即座に理解可能ですが、物事を成し遂げようとする心の働きや人の心といった意味を持つ精神の文字に、考えとか議論する事等の意味を有する論の文字を組み合わせる事で完成した言葉となっています。

そのため精神論は、精神力を集中的に使う事で物質的な事象はコントロール可能であるという考え方を示すのです。

「精神論」の使い方

精神論は、精神力を上手に活用すれば物質的な諸事象を統制出来るとする考え方を表現する際に、使用すべき言葉となっています。

謂わば行動の成否は精神力の使い方によるものであるという考え方であり、心の働かせ方を重視する事をこの言葉で示すのです。

スポーツ選手が結果を求められる際に、こういった精神論が持ち出される事が珍しくありません。

「根性論」と「精神論」の違い

「根性論」と「精神論」の違い

根性論と精神論は文字表記を並べて見比べれば、直ぐに根性と精神という文字の違いに気付く事が出来ます。

ですがその後に続くのが同じ論の漢字であり、意味合いもやや似ている所がある点はややこしい所と言えるのです。

ただし根性論は文字通り、根性さえあれば何でも成し遂げられるという意味を表します。

一方の精神論は、根性含めた心の働きで物質的な事象を統制出来るという考え方に用いるべき言葉です。

「根性論」の例文

「根性論」の例文

・『根性論だけではトップまで上り詰める事は不可能です』

「精神論」の例文

「精神論」の例文

・『現代の若者に精神論を語ってもなかなか理解して貰えません』

まとめ

まとめ

2つの言葉は共に論という同じ文字を使用し、更に考え方に関する意味合いを持つ言葉同士となっています。

所が最初に付くのが根性と精神という言葉の違いがあるため、表す意味にも違いが生じているのです。

まず根性論ですが文字が示す様に、根性さえあれば何でも成し遂げられるという考え方を表現する言葉となっています。

対する精神論は、精神という心の働きを駆使すれば事象はコントロール出来る、といった考え方を示す言葉として用いられているのです。