「暫定」と「仮」の違いとは?分かりやすく解釈

「暫定」と「仮」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「暫定」「仮」の違いを分かりやすく説明していきます。

2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。

「暫定」とは?

「暫定」とは?

「暫定」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「暫定」「ざんてい」と読みます。

「暫定」「正式な決定がなされるまで、仮の措置として、とりあえず定めること」という意味があります。

例えば、ある土地の使い道が決まるまで、とりあえず駐車場として使うことにした場合、「暫定的に駐車場とする」という文章にできます。

また、ボクシングにおいて、世界チャンピオンが怪我などで防衛戦を行えない場合、仮の王者を決める試合が行われます。

この試合の勝者は「暫定王者」と呼ばれます。

さらに、会社の社長が病に倒れて入院している時、専務や常務が、仮の措置として社長として決裁をする場合は、「私はあくまで暫定的な社長だから」などと、自分の立場を説明するかもしれません。

このように、仮の措置として置かれた立場などを「暫定」と呼びます。

「仮」とは?

「仮」とは?

「仮」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「仮」「かり」と読みます。

「仮」は、「間に合わせであること」という意味があります。

転勤先で、アパートやマンションを借りるまで、ひとまずビジネスホテルに宿泊することがあるかもしれません。

この場合は、間に合わせの宿と呼べるため、「仮の住まい」となります。

また、新入社員に対して、正式な配属先が決まるまで、間に合わせの仕事をさせる場合は、「仮の仕事」をさせることになります。

次に「仮」には、「本当のもの、本来のものではないこと」という意味があります。

例えば、スパイが潜入先で、スパイではなく一般市民を演じている場合、「一般市民の私は、仮の姿だ」などと思っているかもしれません。

さらに「仮」には「仮定すること」という意味があります。

「AはBだと仮定すると」という文章は、「Aを仮にBだとすると」という文章に直すことができます。

「暫定」と「仮」の違い

「暫定」と「仮」の違い

「暫定」「仮」の違いを、分かりやすく解説します。

「暫定」「正式な決定がなされるまで、仮の措置として、とりあえず定めること」という意味があります。

一方で「仮」は、「間に合わせであること」という意味があります。

この意味において、「暫定」「仮」は、同じ意味を持つ言葉と言えます。

「暫定的な住まい」「仮の住まい」は同じ意味を持つためです。

ただし「仮」には「本当のもの、本来のものではないこと」という意味や、「仮定すること」という意味があります。

このように、「暫定」「仮」は、同じ意味を持つ言葉ですが、「仮」には、さらに別の意味があるという違いがあります。

まとめ

まとめ

「暫定」「仮」の違いについて見てきました。

2つの言葉には、意味が重なる部分もありますが、「仮」にはさらなる意味があるという違いがありました。

2つの言葉の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。