「事件当時」と「事件当日」の違いとは?分かりやすく解釈

「事件当時」と「事件当日」の違い言葉・カタカナ語・言語

刑事ドラマの聞き込みの場面で「事件当時」「事件当日」という言い方がされます。

同じような言い方ですがどこが違うのでしょうか。

今回は、「事件当時」「事件当日」の違いについて解説します。

「事件当時」とは?

「事件当時」とは?

「事件当時」とは「事件があったころ」を意味する言葉です。

「事件当時」「当時」には「現時点から見て過去を振り返ったときのある時点」という意味があります。

「記憶を掘り返してみて思い当たる時点」「当時」なので狭義ではある出来事が起きた瞬間や特定の時点を指しますが、広義では厳密に絞り込まずある程度幅広いおおよその時間を指す意味で使われます。

「事件当時」という表現は「事件のあったころ」を意味しますが具体的な時間帯は文脈や内容によって変わります。

詳細な調査なら「事件当時」というのは事件が起きたちょうどそのときに近い時間帯を意味しますが、事件の流れや全体像を語るような場面では事件が起きた月や起きた年、もしくは事情や世相が大きく変わらない前後数年を含む意味合いで使われます。

「事件当時」の使い方

・『3億円事件が発生した事件当時、3億円は東京の一等地にビルが建つほどの大金だった』
・『窃盗犯が侵入したと思われる事件当時、付近で怪しい人影を見たという証言があった』
・『男性が殺された事件当時、屋敷は大雪に阻まれで外部の人間が侵入できない状況だった』
・『事件当時のことを思い出すと今でも胸が痛む』

「事件当日」とは?

「事件当日」とは?

「事件当日」とは、「事件があった日」という意味の言葉です。

「当日」「その日」を意味します。

過去を振り返る場合は「その出来事があった日」という意味合いになり一般的には日付が変わる0時から24時までを指します。

事件があったのが23時59分だった場合、2分後の0時1分はすでに日付が変わっているので「事件当日」ではありません。

「事件当日」という場合は「事件があったその日」という意味合いで使われます。

事件があった日付が特定されていない場合は「事件があったと思われる日」という意味で使うことが可能です。

「事件当日」の使い方

・『アリバイの裏付けを取るために事件当日の行動を細かく聞き出す』
・『事件当日は朝から激しい雨が降っており、ぬかるんだ庭に足跡を残さず出入りするのは不可能な状況だった』
・『犯人は事件当日に購入した包丁を凶器に使用している』
・『3億円事件が発生した事件当日はボーナスの支給日だった』

「事件当時」と「事件当日」の違い

「事件当時」と「事件当日」の違い

「事件当時」「事件当日」の違いは「時間の範囲」です。

「事件当時」は事件のあったちょうどその頃を意味する言葉です。

表す範囲は事件が起きたちょうどその瞬間から関わりのある数年の範囲まで幅広く「事件に関連性のある時間」という意味合いで使われます。

「事件当日」「事件があったその日」を指す言葉で0時から24時までの24時間の範囲を指します。

異なる日付でも使える表現が「事件当時」、同じ日付のみ使える表現が「事件当日」という違いがあります。

まとめ

まとめ

「事件当時」「事件当日」は日常生活ではまず使うことがない言葉ですが、当時や当日という言葉は馴染みのある表現です。

時間を表す言葉には細かい違いがあり意味合いが変わるので勘違いすることのないように正確に覚えておきましょう。