「実費」と「自費」の違いとは?分かりやすく解釈

「実費」と「自費」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「実費」「自費」の違いを分かりやすく説明していきます。

「実費」とは?

「実費」とは?

実際に必要とする費用、手数料やもうけなどを除いた金額です。

医療費のことで説明をします。

日本には国民皆保険制度があり、保険に加入をしていれば、医療機関を受診したときに支払う費用は一部だけになります。

たとえば、病院で治療をして、その費用は10000円かかるものだったとします。

しかし、実際に患者さんが支払うのは3000円程度です。

このとき、患者さんにとって実際に必要とされる費用は3000円になります。

今度は駐車料金のことで説明をします。

ある駐車場を1か月利用するには10000円の費用が掛かります。

これとは別に手数料が300円必要です。

利用料と手数料をあわせると10300円ですが、「実費」とは手数料を除いた金額のことなので、この場合の「実費」は10000円になります。

「実費」の使い方

実際に必要とされる費用を指して使用します。

旅行にかかる費用、何かに参加するときの費用、治療にかかる費用などに使われることが多い言葉です。

「自費」とは?

「自費」とは?

自分で責任を持たなければならない費用、自分で支払わなければならない費用です。

誰かが代わりに支払うのではなく、自分で支払うことを意味します。

交通費のことで説明をします。

出張をするのに交通費が5000円かかりました。

会社によっては、交通費を会社側が出してくれることがあります。

これは、会社が支払っていて、出張をする人自身が支払っているのではないので、「自費」ではありません。

もし、自分で出張にかかかる費用を出しているなら、交通費は「自費」であるといいます。

今度はレンタカーのことで説明をします。

この車はガソリンで動きます。

当然ですが、ガソリンがなければ動きません。

レンタカー会社の方でガソリンを入れてくれて、その費用はレンタカー会社が支払っていることもあれば、自分でガソリンを入れて、自分でその料金を支払う場合もあります。

「自費」は後者を意味しています。

「自費」の使い方

自分で支払うという意味で使用をします。

自分以外の人が負担してくれることもある事柄に対して使用する言葉です。

たとえば、仕事の旅費や接待の料金などです。

普段の生活にかかる、食費や電気代などについては使用しません。

「実費」と「自費」の違い

「実費」と「自費」の違い

「じっぴ」「じひ」と読み方が似ていますが、意味は異なります。

「実費」は実際の費用のことです。

誰が支払うのかは意味に含まれていません。

「自費」は自分で払う費用です。

「実費」の例文

「実費」の例文

・『実費で計算をする』
・『実費でこれだけの額になります』
・『検査料は3割が実費です』
・『実費で請求をする』

「自費」の例文

「自費」の例文

・『購入は自費になります』
・『自費でお願いします』
・『ガソリン代は自費』
・『自費で出版した』

まとめ

まとめ

読み方が似ている2つの言葉ですが、それぞれの意味は異なります。