この記事では、「スピンオフ」と「外伝」の違いを分かりやすく説明していきます。
「スピンオフ」とは?
「スピンオフ」には4つの意味があります。
1つめは、企業や事業部などの一部分を分けて、それを一つの会社にすることです。
子会社をつくることなどがこれにあてはまります。
2つめは、国の技術開発などで予想せずにある物事につき従って発生する副産物です。
3つめは、アニメや漫画などで好評だったテーマや人物を取り入れたものです。
これは本篇とは別のものです。
本篇との大きなつながりはありませんが、本篇を知っていた方が登場する人物のことなどがわかるため、より楽しむことができます。
『ドラえもん』という漫画があります。
この漫画には、ドラえもんの妹としてドラミちゃんが登場をします。
『ドラえもん』の中では、ドラミちゃんは毎回登場するわけではありません。
中心となって描かれているのは、のび太くんとドラえもんです。
ドラミちゃんを主人公にした漫画があります。
本篇に登場する人物を取り入れた漫画で、これが「スピンオフ」になります。
4つめはスピンアウトのことです。
組織の中から個人や複数人が飛び出して、独立した小さな組織をつくることをいいます。
「スピンオフ」の使い方
アニメ、漫画、小説などに関して使われることが多いです。
本篇に登場する人物やテーマに関連した物語を描いたものを指しています。
「外伝」とは?
正式な記録以外の伝記、主となる伝記にはのっていない話という意味です。
歴史上の人物に関する伝記だけでなく、フィクションに関しても使われている言葉です。
たとえば、徳川家康のことを書いた伝記があったとします。
いつ生まれて、いつに何をしてといったことが主な内容です。
これが本伝だとします。
そこにはのっていない主となる事柄とは別のこと、たとえば子供とどういうふうに接していたなどが、この言葉の指す事柄です。
補助となるような内容の事柄も指します。
フィクションに関しては、主となる内容とは別の内容の話をいいます。
本篇にはのっていない話のことです。
「外伝」の使い方
正式な記録にはのっていない事柄や、フィクションの本篇から派生した話などを指して使用をします。
「スピンオフ」と「外伝」の違い
漫画やアニメなどについては、ほとんど同じ意味です。
後者には、正式な記録以外の記録、正式な記録にはのっていない逸話などの意味もあります。
「スピンオフ」の例文
・『スピンオフをつくる』
・『漫画のスピンオフを読む』
・『スピンオフを楽しみにしている』
・『スピンオフが発表された』
「外伝」の例文
・『外伝を読む』
・『何冊もの外伝がある』
・『外伝に登場する人物』
・『アニメの外伝』
まとめ
漫画やアニメについては、ほぼ同じことを意味しています。
「外伝」は漫画やアニメなどではなく、正式な記録以外の記録や逸話などのことを指す場合もあります。