この記事では、「拍動」と「鼓動」の違いを分かりやすく説明していきます。
「拍動」とは?
![「拍動」とは?](/sub_images03/00034476_01.jpg)
ほぼ一定の時間をおいて繰り返される、内臓器官の収縮運動のことです。
特に心臓が周期的に収縮・拡大を繰り返す運動をいいます。
健康的な状態であれば、心臓は一定の周期を持って動いています。
トン、トン、トンと決まったリズムを刻んでいるのです。
トトン、トン・・・、トンといったように大きく乱れることはありません。
決まったリズムを刻むことができるのは、刺激伝導系という仕組みのおかげです。
動けという指令が出され、その刺激によって規則正しく動いています。
心臓が動いていることで全身に血液が回っています。
血液は酸素や栄養素を運んだり、老廃物を回収したりしています。
酸素や栄養素が運ばれなければ細胞は十分に活動することができず、老廃物がたまれば細胞の活動に支障がでます。
そういったことがないのは、心臓が動いて血液を全身に送っているからです。
「拍動」の使い方
ほぼ一定の時間をおいて繰り返される、臓器の収縮運動を指して使用する言葉です。
特に心臓の動きを指して使用をします。
「鼓動」とは?
![「鼓動」とは?](/sub_images03/00034476_02.jpg)
「鼓動」には2つの意味があります。
ひとつは、心臓が血液を全身に送り出すために収縮・拡大を繰り返すこと、またそのときの音です。
病院に行くと聴診器を胸に当てられることがあります。
これは、心臓が出す音を聞くために行っています。
心臓は右心房、右心室、左心室、左心房で構成されています。
それぞれが一定のリズムで収縮や拡大を繰り返しており、これによって全身に血液が送られています。
このときに音が聞こえます。
もう一つの意味は、気持ちや物が細かく揺れ動くこと、また揺れ動かすことです。
車のエンジンには心臓はありません。
エンジンを使用するときに細かく揺れ動くことなどが、この言葉が指すものです。
街にも心臓はありませんが、街の活気が出てくることなどを指してこの言葉を使うことがあります。
「鼓動」の使い方
心臓の動きやそれが出す音を指して使用することが多いです。
気持ちが高ぶっていることを表すときにも使用をします。
「拍動」と「鼓動」の違い
![「拍動」と「鼓動」の違い](/sub_images03/00034476_03.jpg)
「拍動」は臓器の周期的な運動のことです。
特に心臓の運動をいいますが、それ以外の臓器の運動の意味も含んでいます。
「鼓動」は心臓の動きと、それが出す音のことです。
「拍動」には音の意味は含まれていません。
「拍動」の例文
![「拍動」の例文](/sub_images03/00034476_04.jpg)
・『拍動がとまる』
・『拍動を感じる』
・『穏やかに拍動している』
・『激しく拍動している』
「鼓動」の例文
![「鼓動」の例文](/sub_images03/00034476_05.jpg)
・『鼓動が高鳴る』
・『鼓動を感じる』
・『鼓動が激しくなる』
・『鼓動が聞こえる』
まとめ
![まとめ](/sub_images03/00034476_06.jpg)
心臓の収縮・拡大の運動の意味は同じです。
「拍動」は心臓だけでなく、その他の臓器の周期的な動きの意味も持っています。
「鼓動」は音の意味は、物などが細かく揺れ動く意味もあります。
その点が2つの言葉の違いです。