先のことは分かりませんが、気になることは想像したくなります。
そのことを「推測」と言いますか、それとも「憶測」と言いますか。
この記事では、「推測」と「憶測」の違いを分かりやすく説明していきます。
「推測」とは?
ある事柄や情報に基づいて、推し量って考えることです。
推量とも言います。
「憶測」とは?
確かな根拠もなくいい加減に推測することです。
「推測」と「憶測」の違い
「推測」と「憶測」の違いを、分かりやすく解説します。
「推測」と「憶測」は、分からないことを考えるという意味では同じですが、はっきりとした根拠があるかどうかが違います。
「推測」は今までにある確かな情報を基に考えた、当たる確率の高い予想ですが、「憶測」は今までの確かな情報はなく、個人による勝手な考えです。
したがって、当たる確率は少ない予想となります。
「推測」の例文
「推測」の例文を紹介していきます。
・『私のプリンを食べたのは、留守番していた弟であると推測しました』
家に一人しかいなかった事実や根拠がある場合は「推測」が適切でしょう。
・『あなたが体調を崩した原因を推測しましょう』
過去を振り返って、原因を「推測」できれば今後は体調を崩さないように気を付けられます。
・『彼は将棋の対局で、先を読んで推測できたため、勝てました』
相手の得意戦法を知っているなど、先の先まで「推測」できる人は将棋や囲碁で活躍します。
・『彼女が頻出問題を推測してくれたおかげで、良い点数が取れました』
塾の講師など、過去の問題からよく出る問題を「推測」し、効率よく高得点を取る方法を教えてくれるでしょう。
「憶測」の例文
「憶測」の例文を紹介していきます。
・『姉は、私が姉のプリンを食べたと憶測しています』
大した根拠がないと思われる場合は「憶測」を使うといいでしょう。
・『彼女の会社での冷遇については、様々に憶測されています』
突然普通ではありえないような評価を受けてしまうと、多くの人が疑問に思い、作り話のようなことも聞こえてくるでしょう。
・『彼は憶測で人を判断してはいけないと思いました』
見た目や学歴などで勝手にその人の性質まで決めつけないようにしましょう。
多く話してみると、どんな人物なのか「推測」できます。
・『あなたは憶測で物を言う人ではないとわかっています』
嘘をつかない、信頼されている人という意味合いになります。
「憶測」で物を言うという使い方はよく見られます。
まとめ
「推測」と「憶測」は分からないことを想像するという意味は同じですが、確かな根拠がある場合は「推測」と言います。
「憶測」は根拠がなく、当たっている可能性は低いでしょう。
未来のこと以外にも、気になる人が秘密にしているようなことは誰にも分からず、知りたくてもやもやと考え込んでしまうときもあるでしょう。
直接本人から聞いた話など、「推測」の場合は人に話してもいいかもしれませんが、「憶測」の場合は自分の考えでしかないため、人に言いふらしてはいけません。
「憶測」がまるで事実のように知れ渡ってしまわないよう気をつけましょう。