この記事では、「人情」と「」の違いを分かりやすく説明していきます。
「人情」とは?
「人情」は「にんじょう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「人が本来持っている心の動き」という意味で、人間だけが持っている、他のものに対して感じる心の動きのことです。
2つ目は「人が自然に持っている思いやりの心」という意味で、誰に言われることなく、他人に対して親切にする心のことです。
3つ目は「人が自然に持っている、人間関係を大切にする心」という意味で、一期一会など、人とのつながりを考えて行動する心のことです。
4つ目は「男女間の恋愛感情」という意味で、人間の欲望のひとつであり、異性に対して感じる情愛のことです。
上記に共通するのは「自然に備わっている心」という意味です。
「人情」の使い方
「人情」は「人が本来持っている心の動き」「人が自然に持っている思いやりの心」「人が自然に持っている、人間関係を大切にする心」「男女間の恋愛感情」という意味で使われます。
名詞として「人情がある・ない」「人情味溢れる」「人情家」などと使われます。
基本的に、人が本来持っている、相手を思いやる気持ちに使われる言葉です。
「愛情」とは?
「愛情」は「あいじょう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「大切なものとして深く慈しむ心」という意味で、人や動物などに対して、大切にしてかわいがりたいと思うことです。
2つ目は「弱いものに対して守ってあげたいと思う心」という意味で、自分よりも小さいものやか弱いものに対して、守ってあげたい、優しくしてあげたいと思うことです。
3つ目は「自分とのつながりが強いものとして大切にする心」という意味で。
家族や友人など、自分と深くかかわっている人とのつながりを大切にしたいと思うことです。
4つ目は「特定の相手を恋い慕う心」という意味で、恋愛対象として相手を好きになる心のことです。
上記に共通するのは「大切に守りたい心」という意味です。
「愛情」の使い方
「愛情」は「大切なものとして深く慈しむ心」「弱いものに対して守ってあげたいと思う心」「自分とのつながりが強いものとして大切にする心」「特定の相手を恋い慕う心」という意味で使われます。
名詞として「愛情がある・ない」「愛情を注ぐ・注いだ」「愛情をかける・かけた」などと使われます。
基本的に、人や動物などに対して大切にしたり、守ったり、慈しんだりする心に使われる言葉です。
「人情」と「愛情」の違い
「人情」は「人が本来持っている、相手を思いやる気持ちに」という意味です。
「愛情」は「人や動物などに対して大切にしたり、守ったり、慈しんだりする心」という意味です。
「人情」の例文
・『大家さんは人情に厚く色々と世話を焼いてくれる』
・『このお店は人情味溢れる主人で有名になった』
・『私は人情味溢れる下町育で育った』
・『隣のお婆さんが人情家で誰に対しても優しい』
「愛情」の例文
・『母親が子供に惜しみない愛情を注ぐ』
・『愛情込めて作った料理を召し上がれ』
・『仔猫を拾い愛情かけて育てる』
・『離れて暮らしても恋人への愛情は変わらない』
まとめ
今回は「人情」と「愛情」について紹介しました。
「人情」は「人への思いやり」、「愛情」は「大切にしたり慈しむ心」と覚えておきましょう。