「卓抜」と「卓越」の違いとは?分かりやすく解釈

「卓抜」と「卓越」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「卓抜」「卓越」の違いを分かりやすく説明していきます。

「卓抜」とは?

「卓抜」とは?

「卓抜(たくばつ)」とは、「同程度のレベルの人・物の中で抜きん出て優れていること」を意味している言葉です。

「卓抜」の表現は「同じ集団に所属している人や同程度の水準にある人などの同類」を前提にして、「その同類の人たちの間で特別に能力・技術・実績などが優れている」といった意味のニュアンスがあります。

「卓抜」「卓」の漢字は、「他よりも能力が高い・他よりもすぐれている」の意味を持っています。

「抜」には、「他を抜いている・他よりもまさっている」の意味合いがあります。

例えば、「卓抜した動体視力を生かしてスポーツ選手として成功しました」などの例文で使われています。

「卓越」とは?

「卓越」とは?

「卓越(たくえつ)」は、「他の人・物と比べてずば抜けて能力・センス・実績などが優れていること」を意味しています。

「卓越」の言葉には、「他と比較したときに、比べ物にならないくらい圧倒的に抜けている」といった意味のニュアンスが備わっています。

「卓越」「越」の漢字には、「比較対象になっている他のものを越えている・他よりも上である」の意味があります。

例えば、「卓越した精密作業の技術力によって、ロレックスなどの高級時計がつくられています」といった文章で使用することができます。

「卓抜」と「卓越」の違い

「卓抜」と「卓越」の違い

「卓抜」「卓越」の違いを、分かりやすく解説します。

「卓抜」「卓越」はどちらも「他のものと比較した時に能力・才能・実績などがずば抜けて優れていること」を意味しています。

しかし、「卓抜」には「同じような属性・特徴を持っている同類の人たちの中で抜きん出て優れている」という意味のニュアンスが強くなっている点に違いがあります。

「卓越」の表現には、「卓抜」にあるような「同類の中で特別に優れている」といったニュアンスが備わっていないのです。

「卓越」はシンプルに「他の人物や物事と比べたときに極端に優れていること」の意味を持っていて、「同じ所属や類似点を持つ人の間で優れている」などの意味合いはありません。

「卓抜」の例文

「卓抜」の例文

・『私たちのクラスでは吉田くんのバスケットボールの技術と経験が卓抜していたので、文句なしでクラスの代表に選ばれました』
・『卓抜した感性とセンスがないと、市場で実際に売れるようなグラフィックデザインを考案することはできないでしょう』

「卓越」の例文

「卓越」の例文

・『その未開部族の男たちは、火器なしの刀・弓矢の戦いにおいては卓越した戦闘能力を誇っていました』
・『日本はかつて卓越した電化製品の技術力で優位に立っていましたが、近年は中国・韓国などのスマホの技術水準も高くなってきています』

まとめ

まとめ

この記事は、「卓抜」「卓越」の違いを説明しましたがいかがでしたか?「卓抜」とは「同じ集団に属している人など類似性のある人たちの中でずば抜けていること」「卓越」「他の人・ものと比べて圧倒的に優れていること」を意味している違いがあります。

「卓抜」「卓越」の違いをリサーチしたい場合は、この記事の内容を確認してみてください。