この記事では、「動転」と「動揺」の違いを分かりやすく説明していきます。
「動転」とは?
「動転」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「動転」は「どうてん」と読みます。
「動転」は「非常に驚いて、平静を失うこと。
驚いて、慌てること」という意味があります。
何かに対して、非常に驚き、また平静を失ってしまうような場面で、「動転」という言葉を使うことができます。
例えば、大きな地震が起こった時、とても驚き、平静を失ってしまうでしょう。
肌着のまま、外に飛び出してしまう人もいるかもしれません。
そのような様子は、「地震に動転して、肌着で外に飛び出す」などという文章にできます。
また、目のまで、自動車が木に激突する場面を見たとき、驚き平静を失うのではないでしょうか。
この場面は「目の前で自動車が木に激突したので、すっかり動転してしまった」などという文章にできます。
また、このような状態で電話をするとき、「動転したまま電話をしてしまい、何を言っていいのかわからない」などという文章を作ることができます。
「動揺」とは?
「動揺」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「動揺」は「どうよう」と読みます。
「動揺」は「心や気持ちが揺れ動くこと。
平静を失うこと」という意味があります。
例えば、友達だと思っていた異性から、突然告白をされた場合、心が揺れ動き、平静を失ってしまうかもしれません。
このような場合、「異性の友達に告白されて動揺する」という文章にできます。
また、「動揺」には「社会などが秩序を失い乱れること」という意味があります。
政治家のトップが逮捕されることにより、政界が乱れる時、「政治家のドンが逮捕されて、政界が動揺した」などという文章にできます。
さらに「動揺」には「揺れ動くこと」という意味があります。
例えば、風が強い時に、飛行機が大きく揺れるようなとき、「強風にあおられて、飛行機が激しく動揺した」などと表現することができます。
「動転」と「動揺」の違い
「動転」と「動揺」の違いを、分かりやすく解説します。
「動転」は「非常に驚いて、平静を失うこと。
驚いて、慌てること」という意味があります。
一方で、「動揺」は「心や気持ちが揺れ動くこと。
平静を失うこと」という意味があります。
どちらも、平静を失う様子を意味する言葉になります。
ただし、「動転」の方は、「非常に驚く」出来事が起こり、平静を失うのに対して、「動揺」は「心が揺れ動く」出来事が起こり、平静を失うという違いがあります。
突然の事故や不幸などにより平静を失うのは「動転」で、「動転」に比べれば、穏やかな驚きに接したときに平静を失うのが「動揺」という違いがあります。
まとめ
「動転」と「動揺」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。