「余裕」と「楽勝」の違いをご存知でしょうか。
ここでは二つの言葉の違いと、それぞれの言葉を使った例文、意味を説明しています。
では一緒に見ていきましょう。
「余裕」の意味や使い方
「余裕」とは、焦ることなくゆっくりとしていること、余りがあること、困っていないことを意味する言葉です。
例えば「余裕のある暮らしをしている」と言えば、経済的に焦りを感じる必要がない、つまりお金がある生活状況であるという意味になります。
反対に「余裕がない生活」となりますと、お金や時間がなく、焦りを感じせかせかしているといった状態となるのです。
他にはゆったりとかまえている様子を「余裕のある態度」と言います。
「楽勝」の意味や使い方
「楽勝」とは、その字の通り楽に勝つことを意味しています。
苦しむことなくゆうゆうと勝てるということですが、そこから、簡単に物事ができることを「楽勝」と言います。
「こんなテスト、僕は楽勝だった」と言えば、テストが簡単にできたという意味になります。
「難しくない、あなたなら楽勝、楽勝」「お金があれば、何でも楽勝だと思っていたがそうではなかった」などと使います。
「余裕」と「楽勝」の違い
「余裕」と「楽勝」、それぞれの言葉の意味や使い方を説明しました。
どこか似た雰囲気を持つ言葉ですが意味合いはまったく違うものですから、状況によって使い分ける必要があります。
「余裕」とは、焦らずにゆったりとしていること、余りあることという意味になります。
人の態度、経済状態、精神状態、物の量などを表すことができます。
一方で「楽勝」ですがこれは楽に勝つこと、簡単にできることという意味になります。
ですから「精神的に余裕がない」とは言いますが「精神的に楽勝がない」とは使いません。
元の意味を理解していますと、使い方、使い分けなどが自然とできることでしょう。
「余裕」を使った例文と意味を解釈
「余裕」を使った例文とその意味を見ていきます。
「余裕」の例文1
「私は余裕のある態度を見せたが、内心はかなり動揺していたし恐怖もあった」
「余裕」のある態度とは、焦りがなく、ゆったりとしている様子を言います。
「余裕」の例文2
「今日は時間に余裕があるので、コーヒーを飲んで帰る」
余りがあることを「余裕」と言います。
例文は時間が余っているという意味となります。
「楽勝」を使った例文と意味を解釈
「楽勝」を使った例文とその意味を見ていきます。
「楽勝」の例文1
「今日の試験、わりと楽勝だった」
物事を簡単にできることを「楽勝」と言います。
例文は試験がわりと簡単であった、容易だったと言っているのです。
「楽勝」の例文2
「強力なライバルが現れた、これまでみたいに楽勝できないと覚悟した」
「楽勝」とは、楽に勝つという意味で苦戦することがないということです。
例文は強力なライバルが現れたので、今後は苦戦するだろうと言っているのです。
まとめ
いかがでしたか。
「余裕」と「楽勝」、それぞれの言葉の意味と違いが理解できたのではないでしょうか。
似ている意味がある言葉ですが違いを正しく理解して使い分けてください。
