この記事では、「柔和」と「温和」の違いを分かりやすく説明していきます。
「柔和」とは?
「柔和」とは態度や気質がものやわらかで、穏やかで優しく、厳しいところがない事です。
いつも微笑んでいて文字通り柔らかい印象を与える表情、穏やかで優しく人を和ませる雰囲気を醸し出す人や、その人の性質を指して「柔和」と言います。
類似の言葉もいくつかありますが、「柔和」において重要なポイントは優しげかどうかです。
人柄が柔らかいというのは、どんな人が相手であってもぶつからない優しさや包容感の表現なので、気質や人柄を指す言葉であり柔という字が使われている「柔和」も、人柄としての柔らかさ、つまり優しさがあることを表現する言葉と言えます。
優しくて空気を和ませる気質や、そういった気質を持っていたりそのような態度をしている人が「柔和」です。
「温和」とは?
「温和」とは気候が暖かで、激しい変化が起きず、穏やかでおとなしい天候を指す言葉です。
そこから転じて、天候に関する「温和」のように、穏やかで優しい態度や、いつもそのような態度を崩さない人という意味で使われるようになりました。
類似する言葉が多い中で「温和」という言葉を使う場合、温かい気持ちにさせるかどうか、その人の表情や態度が温かみを感じさせるかどうかがポイントになります。
相手から優しくされている、相手に優しくしたいなどの、親切心や愛情といった感情がいわゆる温かみです。
その人と接しているとそういう態度で接してもらっていることを実感する、だからこそこちらからもそういった態度で接したくなると態度や、そういった態度の人が「温和」と言えます。
「柔和」と「温和」の違い
「柔和」と「温和」の違いを、分かりやすく解説します。
「柔和」と「温和」は人の態度や性格、気質といった人柄について使われる場合、ほとんど同じ意味の言葉であり、ニュアンスの違いしかありません。
「柔和」であれば物腰の柔らかさ、人当たりの良さを強調したい場合に使われ、「温和」の場合は温かみのある態度や表情、親切心や愛情を感じさせる対応をする人というニュアンスが強調されます。
言葉としては「柔和」は基本的には人柄に関してだけ使われる言葉ですが、「温和」は元々天候に関する言葉だったので、人柄に関する話題だけではなく、天気についての話題でも使われる言葉です。
天候に関して使われるか否か以外では、「柔和」と「温和」はニュアンス程度の違いしか無い、好みによって使い分けがされる言葉と言ってもいいでしょう。
まとめ
人柄について使われる「柔和」と「温和」は、基本的にはほとんど同じで、ニュアンス程度の違いしか無いので、ニュアンスにまでこだわるのでなければ、お互いに言い換えても問題がない言葉です。
「温和」の方だけは天候に関しても使われるという違いはありますが、人柄について使うのなら、基本的に「柔和」と「温和」は好みで使い分けて問題ないでしょう。