「買い置き」と「買い占め」は、一見同じ意味のように見えて、実は大きな違いがある行為となります。
何がどのように大きく違うのか。
この記事では、「買い置き」と「買い占め」の違いを分かりやすく説明していきます。
「買い置き」とは?
「買い置き」とは、余分に買って置いておくこと、備えておくことを指す言葉です。
一般的に「買い置き」の場合、トイレットペーパーやシャンプーなどといった生活必需品において、なくなった時に困らないよう備蓄しておく行為を指します。
忙しくて、すぐに買いに行くことができない、買い物ついでに買っておきたい、そのように思う人が「買い置き」を行います。
また、このような余分に蓄えておくといった意味以外に「買い置き」には、値上がりを見込んで、値上がった際に転売し利益を得るために買っておくといったことも意味します。
「買い置き」の使い方
「買い置き」の場合、「日用品を買い置きする」や「買い置きがなくなる」などといった形で用います。
「買い占め」とは?
「買い占め」とは、お店にある特定の商品を全部購入する行為を意味します。
品薄だと言われている商品や今後、値上がりすると言われている商品などを一気にまとめてすべて購入する行為が「買い占め」です。
買い占めた商品の多くは、転売目的として利用されています。
このような行為によって、必要な人に必要なものが行き届かないといったことが起こる可能性が高く、「買い占め」は、非常に迷惑な行為となります。
「買い占め」の使い方
「買い占め」の場合、「買い占めをする」や「買い占められる」、「買い占め行為」などといった形で用います。
「買い置き」と「買い占め」の違い
同じ多くの品を購入するといった行為でも、「買い置き」と「買い占め」とでは、周りに与える影響に大きな違いがあります。
「買い置き」の場合、少し余分に買い物する程度で、周りの人に迷惑を掛けることはありません。
それに対し、「買い占め」の場合は、その商品すべてを買い占めるため、必要な人にその商品が行き渡らないといったことが発生します。
そのため、非常に迷惑な行為となります。
この周りの人に迷惑になるか、ならないか、といった点が大きなポイントです。
「買い置き」の例文
・『トイレットペーパーの買い置きがなくて焦りました』
・『我が家では、特売日にまとめて日用品を買い置きします』
・『買い置き癖のある母は、常に物置にたくさんの日用品がないと不安に思うそうです』
・『買い置きしすぎると、何がどこにあるのかわからなくなってしまうことがあります』
「買い占め」の例文
・『ネットで、ある商品が不足するというデマが流れ買い占め行為が多発しました』
・『転売目的での買い占め行為は、やめて頂きたい』
・『買い占めが行われたお店の棚には、何一つ商品が残っていませんでした』
・『買い占め行為は、迷惑行為です』
まとめ
以上のように、「買い置き」と「買い占め」には、明確な違いがあります。