この記事では、「謀略」と「策略」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「謀略」とは?
「謀略」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「謀略」は「ぼうりゃく」と読みます。
「謀略」は、「人を欺くようなはかりごと」という意味があります。
ちなみに「欺く(あざむく)」には、「言葉巧みに嘘を言って、相手に本当だと思わせる。
言いくるめる」という意味があります。
例えば敵をだまそうと、手段や計画を立てて実行する時、「敵を謀略する計画を実行する」などという文章にできます。
また、強い敵を倒すとき、実力だけでは難しいため、嘘を絡めてだまそうとするとき、「謀略を使い、強敵を倒す」などと表現することができます。
さらに、言葉巧みに嘘を言い、相手をだますことができた場合は、「謀略が成功した」などという文章を作ることができます。
「策略」とは?
「策略」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「策略」は「さくりゃく」と読みます。
「策略」は、「自分の目的を達成するために、相手を陥れるはかりごと」という意味があります。
例えば、城を落したいと思った武将が、城を守る兵士を買収して、門を開けさせるようなはかりごとをするとき、「城を落すため、敵の兵士を買収するという策略を仕掛ける」などという文章にできます。
また、このような、相手を陥れるはかりごとを考えるのが得意な人を、「策略家(さくりゃくか)」などと呼びます。
会議の席で、確実に自分たちの意見を通したいとき、駆け引きのうまい人物を味方につける場合、「会議の席で策略家の力を借りる」などと言う文章にできます。
さらに、ライバルが自分を陥れようとして、はかりごとをしているのに気付いた時、「ライバルの策略に気が付いて、すんでのところで回避する」などという文章を作ることができます。
「謀略」と「策略」の違い
「謀略」と「策略」の違いを、分かりやすく解説します。
「謀略」は、「人を欺くようなはかりごと」という意味があります。
一方で、「策略」は、「自分の目的を達成するために、相手を陥れるはかりごと」という意味があります。
どちらも、人を欺くという意味がある言葉になります。
ただし「策略」には「目的を達成するため」という意味が含まれています。
そのため、ここぞという場面で、人を欺くような場合、「策略」という言葉を使うのに対して、日常的な場面で、人を欺くような場合は「謀略」という言葉を使うという違いがあります。
このように、普段は人を欺くようなことをしない人が、目的を達成するために人を欺くとき、策略」を使い、日常的に人を欺くような場合は「謀略」という言葉を使ってみましょう。
まとめ
「謀略」と「策略」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、微妙な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。