「悠長」と「呑気」の違いとは?分かりやすく解釈

「悠長」と「呑気」の違い言葉・カタカナ語・言語

人の性格や様子を意味する「悠長」「呑気」には、どのような違いがあるのか。

この記事では、「悠長」「呑気」の違いを分かりやすく説明していきます。

「悠長」とは?

「悠長」とは?

「悠長」とは、動作や態度を意味する言葉で、その様子が落ち着いていて気の長いことを意味します。

いつもと何ら変わらずいつも通りの動作や態度を取る様子や周りが急いでほしいと思っている状態や普通ならば急ぐこととなる状態でも動じず、のんびりとしている様子を「悠長」と言います。

言い換えれば、「悠長」は、「気長」「のんびり」「おっとり」「悠然」などと同じです。

また、対義語は「性急」です。

「悠長」の使い方

「悠長」は、「悠然に構える」「悠然にやる」「悠長なことを言う」といった使い方のほか、「悠長な口ぶり」「悠長な顔」などといった形で用います。

「呑気」とは?

「呑気」とは?

「呑気」は、性格や気分を意味する言葉で、性格や気分がのんびりしていること、こせこせしないこと、を意味する言葉です。

また、「?気」には、気晴らしをすることといった意味もあります。

性格がのんびりしていることや細かなことを気にしない性格、楽観的な性格の人などに対し「?気」という言葉が用いられます。

言い換えれば、「呑気」は、「気長」「気楽」「楽観的」「おっとり」などと同じです。

「呑気」の使い方

「呑気」は、「呑気に暮らす」「呑気に考える」「呑気に構える」「呑気な性格」「呑気な人」などといった形で用います。

「悠長」と「呑気」の違い

「悠長」と「呑気」の違い

「悠長」「?気」も人の性格や行動などを表す言葉ですが、それぞれが持つ言葉の意味は少し異なります。

「悠長」は、動作や態度が落ち着いていて気の長いことを意味し、「?気」は、性格や気分がのんびりしていることを意味します。

「悠長」は、振る舞いなどが落ち着いている様子を意味し気が長い様子を表す言葉です。

それに対し、「?気」は、のんびりしている様子を意味するといった違いがあります。

「悠長」の例文

「悠長」の例文

・『こっちが急いでいるにも関わらず悠長に準備をする夫にイライラします』
・『今の状況で、悠長に話をしている場合ではありません』
・『そんな、悠長なことを言っていては困ります』
・『息子は悠長な性格で、クラスで何があっても動じないと先生に言われてしまいました』

「呑気」の例文

「呑気」の例文

・『朝の忙しい時間は特に呑気な性格の息子にどうしても、イライラしてしまいます』
・『呑気な娘は、いまだに志望校を決めずにいます』
・『今思うと、学生時代は本当に呑気だったと思う』
・『老後は妻と2人で、呑気な田舎暮らしをしたいと夢見ています』

まとめ

まとめ

「悠長」「?気」も、ゆったりとしている様子を表す言葉ですが、それぞれが持つ言葉のニュアンスが以上のように異なります。

そのため、気が長い様子を指しているのか、のんびりしていることを指しているのか、に注視し、2つの言葉を使い分ける必要があります。