「漠然」と「曖昧」の違いとは?分かりやすく解釈

「漠然」と「曖昧」の違い言葉・カタカナ語・言語

「漠然」「曖昧」は同じような意味合いを想起させる紛らわしい二つの言葉ですが、「漠然」「曖昧」の意味の違いを正しく理解できていますか?

この記事では、「漠然」「曖昧」の意味の違いを、分かりやすく説明していきます。

「漠然」とは?

「漠然」とは?

「漠然(ばくぜん)」とは、「ぼんやりしていて言動・態度・意味などがはっきりしないこと」を意味しています。

「漠然」の言葉には、「広がっている様子が果てしないこと(終わりなくどこまでも続くようなさま)」という意味合いもあります。

「漠然」という表現は、「彼のメッセージは漠然としています」「漠然たる草原を眺めています」などの例文で使用することが可能です。

「曖昧」とは?

「曖昧」とは?

「曖昧(あいまい)」とは、「態度・物事などがはっきりしないこと、あやふやなこと」を意味しています。

「曖昧」の言葉には、「信用できず疑わしいさま・怪しくていかがわしいさま」の意味もあります。

「曖昧」という表現は、「曖昧な態度を取る彼女に疲れました」「犯人は曖昧な動きをしていました」などの例文で使えます。

「漠然」と「曖昧」の違い!

「漠然」と「曖昧」の違い!

「漠然」「曖昧」の違いを、分かりやすく解説します。

「漠然」「曖昧」の表現は、「物事・言動がはっきりしないさま」という意味合いで共通していますが、「漠然」には「果てしなく広がっている様子」という「曖昧」にはない意味を持っている違いがあります。

「漠然たる海」という表現はできますが、「曖昧な海」というのは意味が通じないのです。

また「曖昧」にも、「漠然」にはない「いかがわしいさま・疑いを抱くようなさま」といった意味があります。

例えば、「男の曖昧な動作が気になりました」という文章は、「はっきりしないあやふやな動作」という意味で解釈できるケースもありますが、「信用できない疑わしい動作」という意味で使われるケースもあるのです。

「漠然」には、「怪しい・疑わしい」といった「曖昧」のような意味がない違いを指摘できます。

まとめ

まとめ

「漠然」「曖昧」の意味の違いを詳細に説明しましたが、いかがだったでしょうか?

「漠然」というのは、「ぼんやりしていて言動・意味がはっきりしないこと」「終わりなく広がっているさま」を意味しています。

「曖昧」という言葉は、「態度・物事がはっきりしないこと」「明確でなく疑わしいさま」の意味を持っています。

「漠然」「曖昧」の意味の違いを知りたい時には、この記事の解説をチェックしてみてください。