「惨敗」と「完敗」の違いとは?分かりやすく解釈

「惨敗」と「完敗」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、同じ負けではあるもののその程度が大きく異る「惨敗」「完敗」の違いを分かりやすく説明していきます。

「惨敗」とは?

「惨敗」とは?

ひどく惨めな負け方をする、散々な負け方をすることなどを指します。

厳密な定義がある言葉ではないのですが、野球で言えば10対0、サッカーであれば4対0は惨敗と言えるでしょう。

スポーツの惨敗であれば内容の悪さも問題になってくるもので、野球ではエラーや四球の押し出しの多発、守備妨害や走塁妨害など通常のプレーではあまり起きないアンラッキーなことが多数起きる、先発投手が早々に降板した上で負けてしまうなどが惨敗の条件になりえます。

政治関係に関しては惨敗の定義は非常に厳しく、前回の選挙で25議席が20議席になった時点でも惨敗とされ、敗北と言った表現はあまり見られません。

また、惨敗となると党の体制の見直しが早急に図られる事態となります。

大惨敗というさらに強調した表現も見られ、ギャンブルで負けたなど比較的カジュアルな用途だけでなく選挙結果でも使われています。

「完敗」とは?

「完敗」とは?

競技、試合などで徹底的に負けること。

手も足も出ずに負けることを指す言葉で、惨敗よりはましでは有るもののかなりひどい負けではあります。

野球であればヒットが一本も出ない形であれば1対0の負けは完敗といって良いでしょう。

サッカーでもシュート数が少なく1対0で負けでは完敗といって良いケースもあります。

マラソンなどは二位などであれば一位を狙っていた人にとっては完敗となってしまうこともありますが、自己新記録を出した場合は完敗という言葉が全面には出ない場合があります。

点が入っている状態でも完敗というケースが見られますが点差がある程度開いている、そして惨敗ではないというバランスになっていて、野球であれば4対1の負け、バスケットボールであれば73対106というケースで完敗という表記になった見出しもあります。

スポーツだけでなく販売成績の差などで完敗という言葉を使うことはあります。

見くびっていたら大変素晴らしい結果だったというケースでこの店には完敗だったと言うような使い方も若干見られ、こちらはポジティブな使い方ということが出来ます。

「惨敗」と「完敗」の違い

「惨敗」と「完敗」の違い

「惨敗」「完敗」の違いを、分かりやすく解説します。

惨敗は惨めでひどすぎる負け、完敗は徹底的な負けとなっており、厳密な定義はありませんが、程度としては惨敗のほうが同じ負けでもよりひどいものと言えます。

スポーツの形式によっては次の試合に悪い影響を与えるのが惨敗とも言えます。

完敗の逆は完勝と言えますが、惨敗の反対は徹底的な勝ち、ボロ勝ちなどが挙げられます。

まとめ

まとめ

「惨敗」「完敗」はどちらも負けであることを強調する言葉となっており、選挙報道では負けは誤差範囲内を超えてしまうと一気に惨敗まで進んでしまいます。

完敗は若干相手を称える使い方にも使える部分があり、スポーツなどで使うケースが多いですが、見くびっていた自分の負けという、評価が想像を超えていたという褒め言葉に使うことも可能ではあります。