「邪推」と「憶測」の違いとは?分かりやすく解釈

「邪推」と「憶測」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「邪推」「憶測」の違いを分かりやすく説明していきます。

「邪推」とは?

「邪推」とは?

「邪推」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「邪推」「じゃすい」と読みます。

「邪推」は、「他人の心意を悪く推量すること。

ひがんで、自分に悪意を持っていると疑ってかかること」
という意味があります。

目の前にいる人が、自分のことを悪く思っていると疑ってかかるようなとき、「邪推」という言葉を使うことができます。

例えば、夫がプレゼントをくれたとき、優しい気持ちから来たものでなく、浮気を隠すためではないかと疑ってかかる様子は、「夫のプレゼントを、浮気の罪滅ぼしだと邪推する」という文章にできます。

また、ショップ店員が微笑みかけてくれた時、高い商品を買わせようとしていると悪く推量する場合、「ショップ店員の微笑みを、高額商品を買わせるためだと邪推した」などという文章を作ることができます。

このように、誰かの言動に対して、悪く推量する場合、「邪推」という言葉を使うことができます。

「憶測」とは?

「憶測」とは?

「憶測」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「憶測」「おくそく」と読みます。

「憶測」は、「自分で勝手に推測すること。

当て推量」
という意味があります。

誰かの言動に対して、特に材料などもないのに、自分勝手に推測する時、「憶測」と呼びます。

例えば、知り合いの女性が、男性と歩いているのを見たとき、勝手に不倫だと当て推量してしまう場合、「知り合いの女性が不倫していると憶測する」などという文章を作ることができます。

また、知り合いの既婚男性が、指輪をしていないのを見ただけで、別居だとか離婚間近だと考えてしまう人は、「憶測がたくましい人」などと呼びます。

他にも、刑事が事件を追っている時、証拠がないのに犯人を推測するような場面があります。

このような時、「憶測で犯人を決めると、真犯人を見失うかもしれない」などと、ベテラン刑事がたしなめるかもしれません。

「邪推」と「憶測」の違い

「邪推」と「憶測」の違い

「邪推」「憶測」の違いを、分かりやすく解説します。

「邪推」は、「他人の心意を悪く推量すること。

ひがんで、自分に悪意を持っていると疑ってかかること」
という意味があります。

一方で「憶測」は、「自分で勝手に推測すること。

当て推量」
という意味があります。

どちらも、証拠や根拠がないのに、勝手な推測をする様子を示唆する言葉になります。

ただし「憶測」は、単なる自分勝手な推測なのに対して、「邪推」は、他人を悪く思ったり、他人から悪く思われているという自分勝手な推測に対して使う言葉になります。

このように、自分勝手な推測だと感じたときは「憶測」を使い、そこにネガティブな心理が見える時、「邪推」を使ってみてはいかがでしょうか。

まとめ

まとめ

「邪推」「憶測」の違いについて見てきました。

2つの言葉には明確な意味の違いがありました。

2つの言葉の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。