この記事では、「手配」と「発注」の違いを分かりやすく説明していきます。
「手配」とは?
「手配」には2つの意味があります。
ひとつは、何かをする前にあらかじめ役割や行う順番・手順を決めたり、必要なものを用意することです。
海外旅行をすることで説明をします。
海外に出かけるときには航空機を利用する人が多いです。
航空機を利用するためには、チケットをとらなければなりません。
一般的には、旅行当日の何日か前にはとっておきます。
旅行をする前にあらかじめチケットを用意しておくのです。
この場合は「チケットを手配する」といいます。
もう一つの意味は、犯人や容疑者を逮捕するために、指揮・命令を出して必要な人員を配置したり、その他の活動をすることです。
犯人を捕まえるために、こういう人を探していますと全国に知らせたり、人員が配置されたりすることがあります。
そのときのことを意味します。
「手配」の使い方
日常的には、何かをする前に必要な準備をしたり、役割や順番などを決めたりするという意味で使用しています。
事件に関しては、犯人や容疑者を捕まえるための指令という意味で使用をします。
「発注」とは?
種類や数量などを指定して、物品の製造・配達・購入などを頼むことです。
通信販売で一般の人が日常必要な物を購入することではなく、販売などを目的に品物を作ってもらったり、店に入れたりするための依頼を意味します。
スーパーのことで説明をします。
このスーパーではクルミが販売されています。
客が購入をして、店にあるクルミがなくなってしまいました。
今後も販売をするつもりなので、店にクルミを入れたいです。
そこで、このクルミを製造している会社に対して、この製品をいくつ届けてください、と依頼をしました。
製品と数量を指定して頼んでいます。
このような、物品を届けてもらったり、購入をしたりするための依頼を意味する言葉です。
実際に店に入ってきたときのことではなく、依頼のことを意味しています。
「発注」の使い方
数量や種類などを指定して、そのものを作ってもらったり、届けてもらったりなどするための頼みという意味で使用します。
一般の人が通信販売で購入することには使用しません。
「手配」と「発注」の違い
前者は何かをするときにあらかじめ準備することです。
「準備」という意味を持っています。
後者は物品の製造や購入などを依頼することです。
「用を頼む」という意味を持っています。
「手配」の例文
・『宿泊施設を手配する』
・『1週間前には手配を済ませる』
・『手配したつもりだったのに』
・『手配をするように部下に頼む』
「発注」の例文
・『発注していません』
・『発注の内容を確認する』
・『発注したものは明日届く予定』
・『発注し過ぎてしまった』
まとめ
一方は何かをする前に準備をすること、もう一方は製品の製造や購入などを依頼することで、意味は異なります。