この記事では、「随時」と「常時」の違いを分かりやすく説明していきます。
「随時」とは?
「随時」には2つの意味があります。
ひとつは、そのときどきです。
それぞれの人がその時の状況を判断して行動することを意味します。
インターネット上の書き込みに不正なものがないか調べている人がいたとします。
この人は24時間いつも書き込みを調べているのではありません。
眠りもせずに24時間見ることは無理だし、頻繁に見てもそれほど書き込み内容に変わりはありません。
前に確認したときからこれくらい時間が空いていれば、新しい書き込みがされているだろうと判断をしたり、自分が空いていたりするときに確認をしています。
そのときどきの状態に合わせて、作業を行っているのです。
いつもではない、そのときどきのことをこの言葉は意味しています。
もう一つの意味は、自分の思うときにいつでもです。
日時に制限を設けないさまを意味します。
ある塾は、いつでも生徒の受け入れをしています。
4月でないとダメといった制限は設けていないのです。
塾に入りたい人は、いつでも好きなときに入ることができます。
このような、日時に制限がなく、いつでも好きなときのことを意味する言葉です。
「随時」の使い方
状況にあわせて判断して行動する意味や、いつでも好きなときにという意味で使用をします。
「常時」とは?
どんなときにも、日常という意味です。
限られた時間ではない、特別なときだけではないという意味になります。
あるカフェでは、1月の間だけ販売しているドリンクと、1年中販売しているドリンクがあります。
1月の間だけ販売しているものは、1月という限られた期間だけ扱っているものです。
1年中販売しているものは、期間を設けずどんなときでも扱っているものです。
「常時」が意味するのは、このカフェの場合だと1年中販売しているドリンクのことを指します。
どんなときでも、日常手に入れることができます。
ある企業では、いつも50人の社員が働いています。
特別な期間だから人をたくさん雇い入れたというわけではありません。
このことは「常時50人が勤務する」などということができます。
「常時」の使い方
いつもという意味で使用をします。
特別なときではないという意味合いです。
「随時」と「常時」の違い
「時」という漢字を使用している点が似ていますが、意味は異なります。
「随時」はその時の状態にあわせて、好きなときにという意味です。
好きなときにいつでもというのは、ふだんという意味の「いつでも」ではありません。
「常時」はふだんという意味です。
特別ではないという意網です。
「随時」の例文
・『随時開催しています』
「常時」の例文
・『常時作り立てを提供しています』
まとめ
時に関する意味を持つ2つの言葉ですが、一方はそのときどき、もう一方は日常のことを意味しており、それぞれが指す事柄は異なります。