この記事では、「精魂」と「丹精」の違いを分かりやすく説明していきます。
似た雰囲気を持つ2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「精魂」とは?
「精魂」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「精魂」は「せいこん」と読みます。
「精魂」は、「たましい。
精神」という意味があります。
例えば、何かを作る時、自分のたましいを注ぎ込むような気迫を持ちながら、作ることがあるかもしれません。
このような場面で、「精魂を込めて作った」などという文章にできます。
彫師が仏像などを彫り進めていく様子は、「精魂を込めて、仏像を彫る彫師」などと表現することができるでしょう。
また、子供愛する親は、子育てに自分の精神を注ぎ込んでいるのではないでしょうか。
このような親の様子は、「精魂を傾けて、子育てをする親」などと言い表すことができます。
他にも、何かに集中して頑張っている人が、極度の疲労などにより作業を止めることがあります。
このような場合は「精魂が尽きて、作業をストップした」などと表現することができます。
「丹精」とは?
「丹精」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「丹精」は「たんせい」と読みます。
「丹精」は「飾り気や偽りのない心。
真心」という意味があります。
偽りのない心を持ち、何かをするときに、「丹精を尽くす」などと言います。
例えば、偽りのない心を持ち、お客さんに接するホテルマンは、「ホテルマンとして、お客様に丹精を尽くし接客します」などと自分の気持ちを表現することができます。
続いて、「丹精」には「心を込めて物事をすること」という意味があります。
例えば、母親が子供のために、心を込めて料理をするとき、その料理を「母の丹精を込めた手料理」などという文章にできます。
また、趣味の盆栽を楽しんでいる人が、心を込めて盆栽の世話をする場合、「丹精して盆栽を育てる」などと表現することができます。
「精魂」と「丹精」の違い
「精魂」と「丹精」の違いを、分かりやすく解説します。
「精魂」は、「たましい。
精神」という意味があります。
「丹精」は「飾り気や偽りのない心。
真心」、また「心を込めて物事をすること」という意味があります。
「精魂」は「たましい。
精神」そのものを意味する言葉なのに対して、「丹精」は、「真心」を意味する言葉になります。
単なる魂は「精魂」と呼び、飾り気や偽りのない心などを「丹精」と呼びます。
このようにたましいや精神を、端的に表した言葉が「精魂」なのに対して、「偽りのない」とか、「心を込める」などという装飾がつくとき、「丹精」となるという違いがあります。
まとめ
「精魂」と「丹精」の違いについて見てきました。
端的に心を言葉に舌のが「精魂」なのに対して、偽りのない心や、真心を「丹精」と呼ぶという違いがありました。
2つの言葉の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。