「粗暴」と「乱暴」の違いとは?分かりやすく解釈

「粗暴」と「乱暴」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「粗暴」「乱暴」の違いを分かりやすく説明していきます。

「粗暴」とは?

「粗暴」とは?

性質や言動が荒々しく丁寧でないこと、またそのさまです。

性質や言動などに優しさがないさまをいいます。

ファンタジーに登場する勇者は、悪には果敢に立ち向かっていき、平民には優しく接するイメージがあります。

悪に対しては少々荒々しいところがあっても、平民に対しては荒々しい態度はとらないのです。

もしも、平民に対して丁寧でない激しい言葉を使ったり、人を押しのけるような荒々しい態度ととったりすれば、この勇者は「粗暴」といえるでしょう。

何も悪いことをしていない平民に激しい言葉を使ったり、押しのけたりするのは、優しい態度だとはいえません。

「粗暴」の使い方

性質や言動などが荒々しく丁寧でないことや、そのさまを指して使用します。

どういったことが丁寧なのか、そうでないのか、具体的な定義はありませんが、目上の人に対しては取らないであろう態度は丁寧でないといえます。

丁寧でないだけでなく、言動などに激しいところがある場合に、この言葉を使用します。

「乱暴」とは?

「乱暴」とは?

「乱暴」には2つの意味があります。

ひとつは、人として行うべき正しい道を外れて、荒々しい態度をとること、またそのさまです。

不当に使う肉体的な力を指します。

普段はおとなしい人でも、お酒を飲むと人が変わってしまうことがあります。

普段人に対して暴力を振るわない人が、人を殴ったり、蹴ったりということをしてしまうのです。

人を殴ったり、蹴ったりすれば、ケガをする人が出てしまい、よいことではありません。

このような行為は「乱暴」だといえます。

もう一つの意味は、やり方や扱い方に優しさがなくて丁寧でないこと、またそのさまです。

うさぎのぬいぐるみを扱うことで説明をします。

優しく抱いたり、優しくなでたりするのは、丁寧な扱いです。

うさぎの耳を引っ張ったり、殴ったりするのは、優しさがないし、丁寧でもありません。

このような扱い方は「乱暴」です。

「乱暴」の使い方

実際に暴力を振るうことや、やり方や扱い方が荒々しくて丁寧でないことについて使用をします。

「粗暴」と「乱暴」の違い

「粗暴」と「乱暴」の違い

荒々しいという意味を持つ点が似ていますが、使い方に違いがあります。

「粗暴」は言動について使う言葉です。

「乱暴」はやり方や扱い方が荒々しいことに使います。

また、暴力を振るうことも意味します。

「粗暴」の例文

「粗暴」の例文

・『粗暴は振る舞い』
・『粗暴な発言』
・『粗暴な人には近づきたくない』
・『粗暴なところを直して欲しい』

「乱暴」の例文

「乱暴」の例文

・『乱暴を働く』
・『乱暴はよくありません』
・『ぬいぐるみを乱暴に扱う』
・『乱暴な運転で怖い』

まとめ

まとめ

荒々しいという意味を持つ点が似ていますが、一方は言動について、もう一方はやり方や扱い方についてや、暴力を振るうことについてを意味しており、2つの言葉の意味は異なります。