この記事では、「打開」と「打破」の違いを分かりやすく説明していきます。
似た雰囲気を持つ2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「打開」とは?
「打開」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「打開」は「だかい」と読みます。
「打開」は、「困難な状態や、行き詰った事情などを切り開いて、解決の糸口を見つけること」という意味があります。
例えば、プロ野球チームがペナントレースで最下位に沈んでいる時、チームの危機を迎えていると言えます。
この酷い状態を切り開くため、選手のトレードが行われるとき、「今回のトレードが、チームの危機打開の切り札となるだろう」などという文章を作ることができます。
また、人口減少という危機を乗り越えるため、話し合いをするとき、「人口減少危機の、打開策を見つけるため、会議を行う」などと表現することができます。
さらに、何をしても、危機を脱するような良いアイデアが浮かばない場合、「打開案が見つからない」などという文章にできます。
このように、困難な状況を乗り越えるため、解決のための糸口をみつめようとするとき、「打開」という言葉を使ってみましょう。
「打破」とは?
「打破」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「打破」は「だは」と読みます。
「打破」は「打撃して、打ち負かすこと」という意味があります。
例えば、空手の試合で、強い打撃で打ち負かした場合、「空手の試合で、敵を打破する」などという文章にできます。
次に「打破」には、「束縛や抵抗、妨害などを取り除くこと」という意味があります。
例えば、誰かにロープなどで束縛されている時、ナイフなどを使って取り除くことができた場合は、「ナイフを使い、ロープによる束縛を打破した」などという文章にできます。
また、勤務している会社の、長年の悪い習慣を壊そうと動き出す様子は、「会社の悪習を打破するために動き出す」という文章にすることができます。
「打開」と「打破」の違い
「打開」と「打破」の違いを、分かりやすく解説します。
「打開」は、「困難な状態や、行き詰った事情などを切り開いて、解決の糸口を見つけること」という意味があります。
次に「打破」には、「束縛や抵抗、妨害などを取り除くこと」という意味があります。
どちらの言葉も、困難な状況などを解決することを示唆する言葉になります。
ただし、「打破」には、「打撃して、打ち負かすこと」という意味があるように、力づくに近い形で、問題を解決するようなニュアンスが含まれています。
良いアイデアや、話し合いなどで問題を解決するのが「打開」だとしたら、敵を腕力でねじ伏せるような形で、問題を解決する様子を意味するのが、「打破」という違いがあります。
まとめ
「打開」と「打破」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、明確な意味の違いがありました。
違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。
