この記事では、ともにかんしょうと読む言葉で他人のことに立ち入って自分の意思に従わせようとする意味などを持つ「干渉」と衝突をやわらげることを指す「緩衝」の違いを分かりやすく説明していきます。
「干渉」とは?
他人のことに立ち入って自分の意思に従わせようとするという意味では親がいちいち干渉してくるなどと言った使い方があります。
邪魔をするなどの使い方もあり、ドアにものが干渉して閉じることができないなどの使い方ができます。
他の国の問題に介入することも干渉といい、人権問題などでは干渉も致し方無いという考え方が国際社会では一般的です。
選挙干渉という言葉は、選挙の候補者に対して公的権力を使用してその特定の候補者がに有利になる選挙活動を行い、対立候補に対する妨害活動を行うことで、選挙干渉そのものは昭和年代までには姿を消していますが、報道に関して選挙干渉を行ったのではと講義を行うケースが2014年にありました。
物理学において波の干渉とは、複数の波の重ね合わせによって新しい波形ができることを指し、モアレ現象による干渉縞がわかりやすい例となっており、中心に向かって何重にも書かれた円などでも干渉が見られます。
干渉がひどいという意味である過干渉という言葉は人間関係、国際関係において使われています。
「緩衝」とは?
ふたつのもの(対立関係にあるもの)の間に立って、不和・衝突をやわらげることや、衝撃を和らげることなどを指し、緩衝材という言葉は通販の箱と商品サイズの関係でよく見られ、発泡スチロールであるケースや空気で膨らませたビニール袋、新聞紙などが使われています。
鉄道車両においては連結器に緩衝器という走行時や連結時の衝撃を和らげる機構が搭載されています。
また、台車のバネも緩衝の役割があります。
自動車においての緩衝装置はサスペンション、バンパーなどが挙げられ、走行時の衝撃を和らげるサスペンションのバネとショックアブソーバー、衝突時の衝撃を和らげるバンパーと役割が異なっています。
「干渉」と「緩衝」の違い
「干渉」と「緩衝」の違いを、分かりやすく解説します。
干渉は人の考えに立ち入って従わせようとすることで、傍から見てどちらが正しいかはわかりませんが本人にとっては邪魔に感じてしまうものです。
国際社会では国の政治のあり方に他国が意見して変えさせようとすることを干渉と言います。
人権問題では干渉もやむなしという動きです。
緩衝は衝撃を和らげる、人同士の対立を和らげるという意味があり、人であれば緩衝役という呼び方があります。
緩衝という言葉自体は箱に入ったエアバッグなどの緩衝材がよく目にするものでしょう。
まとめ
干渉と緩衝は読み方が同じかんしょうで、ものに触れるというところまでは共通と言えますがそのものを邪魔することを干渉、衝撃を和らげることを緩衝と言います。
また、干渉自体は意味がかなり幅広くなっていますが文脈である程度判断できるでしょう。
