「着雪」と「着氷」の違いとは?分かりやすく解釈

「着雪」と「着氷」の違いとは?言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「着雪」「着氷」の違いを分かりやすく説明していきます。

「着雪」とは?

「着雪」とは?

雪が物体につくこと、また物体についた雪のことです。

この現象は、雪が湿っている場合や強風である場合に起こることが多くあります。

雪といっても、その質は異なります。

雪は氷の結晶です。

互いにくっつく結晶の量が多いほど、雪の粒は大きくなります。

気温が高いときには、雪はやや解けた状態で地上に到着します。

そのため、ややべちゃっとした状態です。

水蒸気が少ないときは、できる結晶の量が少ないので、雪の粒は小さくなります。

気温が低ければ乾いた雪になります。

送電線に雪が付着をすると、断線をしたり、電柱が倒れたりすることがあります。

列車に付着をすると、窓ガラスが割れたり、沿線に被害がでたりすることがあります。

被害を防ぐために、スプリンクラーを設置して雪を溶かしたり、割れにくい窓ガラスを採用したりしています。

「着雪」の使い方

雪が物体につくことや、ついた雪を指して使用する言葉です。

雪の多い地域で使われることが多いです。

「着氷」とは?

「着氷」とは?

「着氷」には2つの意味があります。

ひとつは、空気中の水蒸気や、過冷却の水滴が、物体の表面で凍ること、またその凍ってついたものです。

過冷却とは、液体や水蒸気が、融点や沸点以下になっても、固体になったり、液体になったりしない状態をいいます。

液体は融点以下になると凍り始めます。

しかし、過冷却の状態ではこのようにはなりません。

そういった状態の水滴が物体の表面に付着をして凍ると「着氷」という状態になります。

たとえば、航空機が過冷却の水滴でできている雲の中を進むと、その水滴が航空機に当たって凍ります。

船舶の場合だと、高緯度地域を航海しているときに、しぶきが船体に付着をして凍り、この現象が起こります。

地上でも、木や車などでこの現象が起こることがあります。

航空機や船舶に付着をすれば事故の原因になり、木に付着すると重みで枝が折れ曲がります。

もう一つの意味は、フィギュアスケートでジャンプの後に氷の上に着地をすることです。

フィギュアスケートでは、3回転半ジャンプ、トウループジャンプなどがあります。

ジャンプして氷から足を離した後には、足が氷に着地します。

このことを意味しています。

「着氷」の使い方

凍りが物体に付着することや、そのついたものを指して使用する言葉です。

「着雪」と「着氷」の違い

「着雪」と「着氷」の違い

何かが「つく」という点で似ている2つの言葉ですが、何がつくのかという点に違いがあります。

前者は雪がつくことです。

後者は氷がつくことです。

どちらも気温が低いときに起こりやすく、事故の原因になります。

「着雪」の例文

「着雪」の例文

・『着雪対策をする』
・『電線に着雪がみられた』
・『着雪防止機能を備えている』
・『着雪の影響を受けにくい送電線』

「着氷」の例文

「着氷」の例文

・『着氷に十分注意する必要がある』
・『○○選手の完璧な着氷』
・『着氷対策をする』
・『着氷に対する注意報が出ている』

まとめ

まとめ

2つの言葉には「つく」という意味が含まれていますが、何がつくのかという点に違いがあります。