この記事では、「曖昧」と「微妙」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「曖昧」とは?
「曖昧」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「曖昧」は「あいまい」と読みます。
「曖昧」は、「態度や物事がハッキリしないこと。
その様子」という意味があります。
質問をしたときに、その答えがハッキリしたものではないとき、「曖昧な答えが返ってくる」などという文章にできます。
また、返事に難しい質問をされたときに、ハッキリさせずにうやむやにしようとするとき、「質問に対して曖昧な返事をする」などという文章にできます。
他にも、英会話を学んでいる人の発音が、明瞭でない場合は、「英語のアクセントが曖昧になっている」などと言われるかもしれません。
殺人事件が起こった時、犯人の動機がハッキリせず、なぜ犯行をしたのかが分からないような場合は、「殺人事件の動機が曖昧で、犯行理由が見えない」などという文章を作ることができます。
「微妙」とは?
「微妙」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「微妙」は「びみょう」と読みます。
「微妙」は、「一言では言い表せないほど細かく、複雑な様子」という意味があります。
自分の気持ちが複雑で、一言では言い表せないようなとき、「微妙な気持ち」と言うことができます。
また、野球の試合で、投手が投げたボールが、ストライクなのかボールなのかきわどくて、どちらとも言い切れないような場合は、「ストライクかボールか微妙な判定」などと表現することができます。
さらに「微妙」には「少々。
やや」という意味があります。
例えば、直線を引いたつもりが、少々曲がってしまっている場合、「微妙に線が曲がっている」などと言います。
また、誰かの話がやや嘘くさいと感じられるような場面で、「Aさんの話は微妙に嘘くさかった」などという文章を作ることができます。
「曖昧」と「微妙」の違い
「曖昧」と「微妙」の違いを、分かりやすく解説します。
「曖昧」は、「態度や物事がハッキリしないこと。
その様子」という意味があります。
一方で、「微妙」は、「一言では言い表せないほど細かく、複雑な様子」という意味があります。
どちらも、物事がハッキリしていない様子を表現する言葉になります。
ただし「曖昧」は、態度などがハッキリしないという意味があるのに対して、「微妙」は、一言では言い表せない複雑な様子を意味する言葉になります。
そのため、「曖昧なセリフ」という場合は、誰かのハッキリしない言い分を意味しますが、「微妙なセリフ」は、言い分がハッキリしないだけでなく、そこに、複雑な気持ちが含まれているというニュアンスになるという違いがあります。
まとめ
「曖昧」と「微妙」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。