「インシデント」と「ヒヤリハット」の違いとは?分かりやすく解釈

「インシデント」と「ヒヤリハット」の違い言葉・カタカナ語・言語

みなさんは「インシデント」「ヒヤリハット」という言葉がどのような意味を持っているかご存知でしょうか?

そこでこの記事では、「インシデント」「ヒヤリハット」の違いを分かりやすく説明していきます。

「インシデント」とは?

「インシデント」とは?

「インシデント」は、英語表記で「incident」と書きます。

意味は「重大な事故や事件に発展しそうな危険のあるちょっととした出来事や小さなトラブル」という意味合いを持っています。

これはちょっとしたトラブルや異変というレベルで済んだ出来事が、下手をすると大きな事故や惨事に発展していたかもしれなかった出来事や大事故になっていた可能性もあった事態」、あるいは「一歩間違えていたら本格的に悲惨なことになっていた状況」という意味合いで使われている言葉です。

「ヒヤリハット」とは?

「ヒヤリハット」とは?

「ヒヤリハット」「危ないことが起こったが、幸いにも大きな災害にならなかった出来事のこと」を指しています。

これは作業現場などで「ヒヤリしたり、あるいはハッとするようなことで、一歩間違うと生命に危険を及ぼすような重大な事故につながるような出来事」と理解することができます。

まさに不幸中の幸いで結果として重大事故にまでには至らなかったということです。

「インシデント」と「ヒヤリハット」の違い

「インシデント」と「ヒヤリハット」の違い

ここで「インシデント」「ヒヤリハット」の違いを見ていきましょう。

どのような違いがあるのでしょうか?インシデントは、事故につながる可能性のあった「出来事そのもの」で言い換えるなら「事故までには至ることがなかった出来事」となります。

一方の「ヒヤリハット」「ヒヤリ」としたり「ハッと」させられたことが語源となっており「事故につながりそうな能性のある出来事の発見」ということができるでしょう。

「インシデント」の例文

「インシデント」の例文

ここで「インシデント」の例文を見ていきましょう。

具体的には以下のような使い方が考えられます。

・『今回のトラブルが何故起きたのか、しっかりとインシデント分析しなくてはならないな』
・『完璧に意識していたとしても、どんな現場にもインシデントはあるんだ。気を緩めるなよ』
このように「インシデント」はあらゆる現場で意識しなくてはならないことが分かります。

「ヒヤリハット」の例文

「ヒヤリハット」の例文

次に「ヒヤリハット」の例文を見ていきましょう。

・『今月、労働災害が2件も発生してしまった。もう1度ヒヤリハットを徹底させてくれ。そうしないと大変なことになる』
・『当社は現場で必ずヒヤリハット運動を徹底させています。もう2度とあのような事故を起こさないためにも』
「ヒヤリハット」の例文を見ると、これもまた企業で徹底されていることが理解できます。

まとめ

まとめ

ここまで「インシデント」「ヒヤリハット」の意味や違いを見てきましたが、この2つの考え方は現場を受け持つ企業では徹底されていることです。

しかし、オフィスワーカーでも意識しておかなければならないことと自覚しておくことが大切です。