金融商品の「相対取引」と「市場取引」の違いについて、詳しく説明していきます。
「相対取引」とは?
「相対取引」(あいたいとりひき)とは、取引をしたい相手と直接やりとりすることに対して使われる言葉です。
金融商品にはそれぞれ相場というものがありますが、両者の間で価格の折り合いがつけば、極端な話では相場の半額や倍の価格でも取引が成立します。
主に株式において行われる取引方法ですが、FXでも行われており、FX会社を通した取引のはずは、実際はこれだという場合も多いです(きちんとそのように公表しています)。
つまり、外貨の相場を参考にして、あたかもそれによる取引と見せ掛けている(本当はFX会社と利用者の「相対取引」となっています)という具合です。
これは、法的にも認められています。
株式の場合、近年では上場株は全て電子化されている為、所定の手続きの上で決まった場所(電子上)で行うことになります。
「市場取引」とは?
「市場取引」(しじょうとりひき)は、株式であれば証券会社、FXならFX会社を通し、それぞれの市場で取引することです。
もちろん相場に応じた価格での取引になり、株式は基本的にはこの形での取引となります。
FXでは先のように、これと見せ掛けた実際は「相対取引」だということも多いですが、市場通りの相場での取引であれば、特に比較して損得はありません。
株式にはこの市場取引や「相対取引」以外に、「TOB」と呼ばれる公開買付という取引方法もありますが、それらとはまた別になり、相場よりいくらか高く「いくらで買う」と公言した上で、その対象の価格で株式を募集することです。
「相対取引」と「市場取引」の違い
小さなFX会社では、実際には「相対取引」となっていると考えていいでしょう。
「市場取引」はきちんとした相場に沿って行われる取引のことで、株式は基本的にはこの方法での取引となります。
まとめ
「相対取引」と「市場取引」は、このような違いがあります。
実際には「相対取引」のFX会社の利用には、少々注意した方がいいかも知れません(その会社が倒産してしまうと、全てパーになりかねません)。